CALENDAR
S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< July 2019 >>
NEW ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE
RECENT COMMENT
MOBILE
qrcode
OTHERS
Search this site


DIARY-TSUBOIARCHITECTS OFFICE
灯火(照明について)
05284.JPG
練馬の住宅が完成しました。工事をはじめて約4ヶ月、
後半はかなりバタバタしたものの、工事に参加してくれた
すべての職人さんの力で、ようやく形になりました。今回は、構造、断熱、仕上げを含め
かなり手を入れたリノベーションとなりました。

大工の長峰さんはお引渡し前日まで、この現場を取り仕切ってくださいました。
夜も更けてきた前日、最後にダイニングの照明をとりつけ、
光が灯った食卓の風景を想像しながら、ほっと一息をつきました。

さて、光というのは人が暮らす場所にとってとても大切なものであると思っています。
照明計画を行うことで、空間はいろいろな表情を見せてくれます。

個人的に北欧の照明の考え方に惹かれることもあり、
照明計画は、できるだけこだわっていきたいところ。

天井に1つだけついた蛍光灯、というのを日本の住宅ではよく見かけます。
これは戦後住宅復興のときにできた考え方で、裸電球の個数で電気代が決まっていたことから、
部屋の真ん中にぶら下げて、できるだけ効率よく明るさを確保することに起因しています。

この照明計画は、人の暮らしや心理的なやすらぎとは無関係に
効率だけを求めた結果なので、あまりおすすめできるものではありません。

私にとって明かりは、人の心に灯る希望の光ようなものだと思っています。
日常生活の中で、素の自分に戻れる場所、食卓を囲み、家族とともに思い思いの時間が
過ごせる場所、そういう場所には、やはりふさわしい光のあり方もあるのではないでしょうか。

家に明かりが灯る幸福。いつの時代でも変わらない価値であってほしい。
そのような願いを込めて、照明計画を行っています。

05286.JPG
リビングの間接照明。生活のシーンによって、調光をかけて明るさを
コントロールします。

05281.JPG
吹き抜けの間接照明。R面の壁がやさしく光ります。







 
posted by Toki Tsuboi | 20:46 | 設計のこと | comments(0) | - |
申請業務週間です。
申請.JPG

建築を建てるとき、設計業務のほかに各種申請業務というものがあります。
実は今週は申請書類の作成作業が目白押し・・。
この作業はとにかく書類をそろえること、つくることに追われるので正直あまり好きではありません。
好き、嫌いでシゴトをしてはいけません!と何処からか聞こえてきそう。はい、つべこべ言わずやります(笑)

申請作業は、住宅でも様々な内容があります。
長期優良住宅の認定など公的な制度を利用したい場合や、フラット35など銀行融資関連の申請業務、
もちろん、行政機関に提出する建築確認申請などがあります。

建てる地域によっては、もともと建物を建てられない「市街化調整区域」という場所に
ある条件を満たせば建築ができるように、都市計画法の申請手続きの代理業務を行ったり、

道路巾が法律条件を満たせないような特殊な場所に家を建てる場合、地区計画の道路許可をとるための申請、
傾斜地に家を建てる場合に、崖地条例に適合させるために申請もあります。
数え上げればキリがないくらい、実にいろいろな申請業務があるのです。

申請業務も設計事務所大切な業務。

今日は1日かけて、とある案件の確認申請書類をまとめました。
たくさんの書類を折ったり、ハンコを押しすぎて、腱鞘炎ぎみです(笑)
認可が下りるまで約1ヶ月くらいの時間がかかります。確認審査機関、行政機関の担当窓口、所轄の消防署などに
書類がまわっていきます。
確認済証が発行されれば、晴れて着工を迎えます。
さて、明日一番に書類を提出できるよう、今日は早めに眠ります。



 
posted by Toki Tsuboi | 18:45 | 設計のこと | comments(0) | - |
青葉台の家に訪問
 昨年の春に完成した横浜青葉台の住宅(リノベーション)に伺いました。
完成後に行う1年点検。施工を担当した工務店(株式会社nengo)さんとともに不具合などないか、お話をお聞きしながら点検を行います。

点検自体はほぼ30分くらいで終わりますが、1年生活してみた感想や、やってよかったこと、もう少しこうしたほうがよかったこと、なども含めて実生活に基づくいろいろなお話を伺うことができました。

設計にも時間をかけ、現場にもよく足を運んでいただいたMさん。設計中や建設中のいろいろなことを反芻しながら、あんなことがあったねとか、こんなところにも行きましたよね、など思い出話にも花が咲きました。

お引きしをさせていただいたあとに、設計で打ち合わせしたことが現実に叶っていたり、施主さんが本当に喜んで住まわれている様子を拝見させていただくと、、とても嬉しく、やってよかったなと思います。

あ、もうこんな時間・・ついつい長居してしまいました。
Mさん、今日はありがとうございました。

1.jpg
3.jpg
4.jpg

posted by Toki Tsuboi | 12:01 | 設計のこと | comments(0) | - |
家づくりのこと
ホームページのworksのページを久しぶりに更新しました。今回は3つの住宅事例の追加です。施主の方々にとってそれぞれすばらしい住宅が出来上がり、設計者としてもとても嬉しく思っています。

私たちの仕事は設計と監理業務を通して、住宅が完成するプロセスすべてに関わるため、時間と手間がかかります。今は年間に5〜6棟のお仕事をするのがやっと・・という感じなのですが、(本当はもう少し増やせればよいとも思いますが・・)振り返ってみれば、その時間は当たり前のことを積み重ねた結果であり、施主のみなさんひとり一人にとって必要な時間でもあります。

1組の方との家づくりは、はやくても設計に約半年、現場監理を含めれば1年近くかかります。少しゆとりを持って進めれば、1年半くらいかかることも決して珍しいことではありません。

2週に1回の打ち合わせでは1つのテーマをもとに打ち合わせをすすめていきます。例えばコンセントの位置ひとつでも、掃除機のかけかたや家事の方法など実際の生活に基づき、位置を決めていきます。

プランのこと、素材のこと、設備のこと、インテリアのこと、外構のことなど、それぞれ内容を積み重ねていきます。その打ち合わせをなくして、家づくりを進めていくことはできません。過ぎてみれば、意外にあっという間です。

数回の打ち合わせで契約・着工、3ヶ月で家が建つことが日本のHMの常識になりつつありますが、家づくりに余計な時間や手間をかけたくない方にとっては、これほど合理的な仕組みはないのでしょう。家電を買うのと同じ、ある程度のものがある程度のお金をかければ手に入ります。

私たちのもとにやってきてくださる方は、時間をかけて、自分たちの身の丈にあった住宅をつくりたいと思われている方が多いような気がします。自分の家が周囲の街並に貢献できたら嬉しい、家には自分たちの思い入れを持って住みたいなど、大切にしたいことが明確です。だからこそ、それに向かって努力もできるのだと思います。

今も数組の方々との素敵な家づくりが進行中です。
次回のworksの更新もお楽しみに!(いつになることやら・・)


posted by Toki Tsuboi | 10:44 | 設計のこと | comments(0) | - |
目隠しフェンス
 少し前の話になりますが、赤羽の家の外構工事で目隠し塀の制作に入りました。
プライベートな中庭を囲む、木の格子塀がつくられます。
隣家や道路からの視線を緩和させながらも、採光や風通しを失わないような塀を提案しています。

日本では昔から、仕切りなどはごく単純な装置だけでも十分効果を得てきました。
例えば、屏風、襖、障子、格子など、境界はゆるやかに仕切るものが多くあります。
光と風を通しながら開放率50%で格子塀を組みあげます。

2.jpg
高さ6mまで立ち上がる格子塀。下地の鉄骨フレームが組みあがりました。
お隣の家の窓の位置よりも高く設定しています。
この下地に1本1本の木材を取り付けていきます。
1.jpg
大工さんのすばらしいチームワーク。作業はじめて1時間で、下の段はほぼ完了です。
4.jpg
格子には、外部に使用しても腐りにくいセランガンバツという木材を使用しています。
ステンレスビスで留めつけますが、ビスの頭をグレー色に塗っています。
これはなかなか手間かかる作業ですが、ビスが太陽光に反射するのを抑えます。
3.jpg
玄関前の横格子塀。ビス頭の数が揃い、グレー色で落ち着いた感じになりました。
ちょっとしたことですが、見た目の雰囲気がだいぶ変わりますね。


posted by Toki Tsuboi | 19:09 | 設計のこと | comments(0) | - |
ドイツの技術から学ぶ
 先日、建築家、ビルダー向けの勉強会に参加してきました。
内容は、ドイツやスイスで造られている「パッシブハウス」の住宅事情と
その技術についてが主なテーマです。

「パッシブハウス」とは、ドイツ・スイスなどで低炭素化に取組んでいる住宅の概念で、
断熱・気密の強化や、熱交換型の空調での室温コントロール、
石油資源に頼らず、再生資源を使った建材の利用、自然エネルギーの活用など、
その考え方は多岐に渡ります。

ヨーロッパと日本は違う・・と思う方も多いと思いますが、
断熱、気密、熱の伝わり方のデザインをすることは、その土地の気候と風土を考えることに加え、
エネルギーについてのビジョンが必要になります。

勉強会ではドイツやスイスで一般的に使われている断熱材の話や気密の考え方、
熱の移動による室温の変化など、参考になる実務の話をいろいろと聞くことができました。
低炭素化に向けて、日本のビジョンを育むことが主な目的のようです。

パッシブハウスの考え方で、ランニングコストの大幅な減少が実現できれば、
費用対効果はかなり期待できそうですが、その分、設備投資や建設費用の面で
検討する課題はいろいろあることもわかりました。

今後の日本の住宅業界において、ドイツの「パッシブハウス」の考え方が
何かしら影響を与えていくことは間違いない、という感想を持ちました。
自身の仕事でも、これらのヒントを生かしていけたらよいと思います。

1.jpg

posted by Toki Tsuboi | 12:57 | 設計のこと | comments(0) | - |
家具選び
赤羽の家の施主さんと家具選びに行ってきました。
今回ご提案させていただいたのは、徳島で工房を構える「宮崎椅子製作所」のオリジナル家具。

青山にある店舗までご足労いただき、椅子やテーブルの感触を確かめながら、
施主さんの好みやこれからの生活に合うものをコーディネートしていきます。

宮崎椅子製作所は日本人の生活や感性に合う道具としての家具づくりに取り組んでいます。
家具のデザインは小泉誠氏や村澤一晃氏などが関わられ、日本人の体型にあわせた
サイズ設定や、持ち運びのしやすい重さなどにも配慮され、使いやすく生活道具として
とてもよくできています。

昨今何でも海外でつくることが当たり前になっている時代ですが、日本の職人さんの技術を生かし、
徳島発の日本ブランドを海外にも発信しています。

赤羽の家のご家族は2世帯なので、家族が多い分、思い思いの椅子の形をチョイスされ、
フレームの木材とファブリックのみ統一、というコーディネートでいくこと。

手作りの家具は制作に少々時間がかかるので、なるべく早めにオーダーをするのがコツです。
今回お引越しまでにはちょっと間に合わなさそうですが、ご家族のみなさんに喜んでいただけたのでよかったです。

赤羽の家でこの家具たちが使われているところをはやく見てみたくなりました。

3.jpg
4.jpg
1.jpg


posted by Toki Tsuboi | 19:16 | 設計のこと | comments(0) | - |
家具を選ぶ
 住宅が完成に近づくにつれて、そろそろインテリア家具なども選ぶ時期に入ります。家具もいろいろ種類があって、どれを選んだらよいか・・という施主さんからのリクエストがあるときは、はじめに北欧の家具をおすすめしています。私自身も北欧建築・デザイン協会の理事であり、また個人的にも北欧デザインのファンでもあります。

おすすめするポイントは何といっても体にやさしいすわり心地のよさと、洗練されたデザインフォルム。比較的リーズナブルなものでも1脚5万円〜10万円とお値段もそこそこしますが、一度座ってみたらその良さは実感できると思います。私はデスクワークも多く腰痛持ち。安いそこらへんのイスだと2時間で腰が痛くなってしまいますが、人間の身体フィットする北欧のイスだと何時間座っていても腰が痛くなりません。私の体を支える力をイスがうまく逃がしてくれているのです。

これらの家具はもう何十年も形が変わらず、世界中の人々に愛用されています。そんなイスが少し頑張れば手が届くのですから、こんなよい買い物はありません。心地のよさとは心や身体にストレスがかからず、自分が自然で居られることだと思います。そんな暮らしをサポートしてくれる生活道具として、北欧の家具や照明はおすすめです。

1.jpg
ハンス・ウェグナー Yチェア
2.jpg
アルネ・ヤコブセン セブンチェア
3.jpg
照明 ルイス・ポールセン PH5+

posted by Toki Tsuboi | 09:31 | 設計のこと | comments(0) | - |
工務店選びと見積調整
 我孫子市S邸は実施設計も終わり現在見積もり調整中。

見積もりをするときには、数社の工務店に見積りをとる入札方式と

単独で1社の工務店を指名する方法がある。

ケースバイケースではあるが、私の場合は単独1社を指名する事が多い。

工務店数社に見積りをお願いして、できるだけ安いところに頼みたいと思う方も多いと思うが、

必ずしもそれがよい結果を生むとは限らない。

建築家である私はその家にかかる金額というのはおおよそ当たりがついているので

本来どの工務店に頼んでも、最終的に落ち着く金額にはほとんど差は出ない。

頭数をならべて選り好みをするよりは、信頼できる工務店1社を指名し、

とことん話し合ったほうが得策だと思う。

金額と同様に大切なのはその工務店への信頼性だ。

施主とずっとおつきあいをしていく相手であるから、

気持ちよくおつきあいできるところを選ぶのは言うまでもない。

本当の信頼性は施主や設計の考えを理解して正しく実行できる

コミュニケーション能力と確かな技術力にある。

建築家の住宅は一般的には施工が難しく、時間がかかる割りに利益もそう多くできない。

儲けだけを考えるなら決して向いている仕事とはいえないのだ。

そのため建築家住宅を施工するノウハウと多くの経験が必要となる。

ハウスメーカーの下請けばかりしている工務店では話にならないこともしばしば。

それを覚悟でがんばってくれる心意気のある工務店は実はそれほど多くはない。

建築家住宅を請け負う工務店の多くは、大変だけどおもしろい仕事がしたいと言う。

もちろん社交辞令が含まれることは承知の上だが、言葉以上に仕事の質を見れば明らかだ。

請け負う側も決して無理はできないが、できることには労を惜しまず、

施主の期待にしっかり応えようとする地道な仕事に確かな信頼を覚えるし

そういう工務店にこそ是非工事を任せたいと思う。

誠意を持って接することで、お互いに地に足がついたよい仕事ができる。

それが施主の利益につながると信じている。

只今、工務店1社を単独で指名。

お互い意見をぶつけ合いながら、金額の調整に奮闘しています。



posted by Toki Tsuboi | 20:22 | 設計のこと | comments(0) | - |
心でつくる家
 ご近所の方からマンションリフォームのご依頼をいただいた。

住所を聞いてびっくり・・。歩いて数分のところでとても近い。

お話を聞けばリフォームを決断したのにはいろいろと切迫した事情もあり、

是非力を貸してほしいというお気持ちに心が動いた。

小さな生活空間をリフォームする今回のお仕事。

私たちの仕事に空間の大小は関係ない。

住む人にとって、私たちの力が必要ならば喜んでお話を伺うことにしている。

手間はかかるだろうが、良い結果になることを信じて取り組みたい。

先日施主のIさんから本をいただいた。

心でつくる現代の家。

この本に書かれているこんな言葉が印象的だった。

「物の不足を心の豊かさで補う」こと。

これからIさんのリフォームがはじまります。

本2.jpg


posted by Toki Tsuboi | 20:55 | 設計のこと | comments(0) | - |