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DIARY-TSUBOIARCHITECTS OFFICE
東松山の3世帯住宅(足場解体)

S邸外観1.JPG

東松山の3世帯住宅は外部の施工が完了し、足場が解体されはじめました。

足場がはずれると、建物の全体像がよくわかります。

今回の住宅は自身の仕事としては珍しく、黒一色の外観です。

黒は存在感が強く、重い色であることから、建物は実際よりも大きく見えてしまいます。

大きく見えすぎない工夫として、形を分割して見せたり、面を分散させるという手法があります。

そのようなデザイン操作を行うことで、人の目の錯覚を抑えることができます。

 

S邸外観2.JPG

色で分けることをしないかわりに「構成パーツの大きさ」が重要なポイント。

大きなパーツと小さなパーツを組み合わせたり、凹凸や陰影をつけることで

大きさに対する感覚はだいぶ変わってきます。

 

屋根やバルコニーも構成パーツのひとつとして考え、

外壁に凹凸面をつくり陰影を出します。

バルコニーは長方形、屋根は三角形、窓は正方形、さまざまな形の組み合わせも

ボリューム分割には効果的な手法です。

 

S邸外観5.JPG

外壁にとりつく窓や排気口の配列にも注意を払い、

大きく見える壁面を細かく分散させる効果を狙っています。

 

それにしても単一素材でつくるインパクトもなかなかよいです。

今日は天気もよく、黒の外壁が青空によく映えて見えました。

ひとつまたデザインの幅が広がりました。

 

 

posted by Toki Tsuboi | 14:29 | 現場のこと | comments(0) | - |
復活しました!

先週のこと、白内障の手術をしてきました。

あれから1週間が経過し、今日の術後検査では何も問題なく、順調に回復しているとのこと。いや〜本当によかった。

以前のようなクリアな視界が戻ってきて内心ほっとしています。

 

3年ほど前から白内障になり、昨年には右目の視力がぼぼなくなってしまいました。

仕事や日常生活にも支障があることから早めの手術を希望していましたが、町のクリニックでは対応できず、

地元の総合病院にて検査したところ、かなり特殊な症例で、当院での手術は難しい。と言われてしまいました。え?聞いたときはかなりショックで、回復への道が絶たれたような気分でした。

難易度の高いこのテの手術ができる先生はそう多くはないとのことで、都内にある専門医療機関のN先生を紹介していただき

手術をしてもらえることになりました。まさにヒーロー出現です(笑)

 

白内障手術は通常2〜3ヶ月待つことが当たり前ですが、私の場合は特殊な症例ということもあり、

すぐに日程を組んでもらえました。年末での検査時に、手術は年明け4日でいかがですか?と聞かれてびっくり!

え、えっと、4日って1月の4日のコトですよね。さすがにセンセイも家族に怒られるんじゃ。。

でも、こちらに負担をかけないようにそう言ってくれているのかもしれないし。。

正直、早すぎて心の準備が(苦笑)。新年会の予定もあるし、前の日もたぶん呑んでるし。。

頭の中で言い訳を考えながら、おそるおそるもうひとつ候補日を伺ってみることにした。

 

N先生は少し考えてから、うーん、では15日はどう?とおっしゃる。

次もまた早い!嬉しい反面少し心配にもなってきます。

何はともあれ、この15日の提案は断らないのが正解!二つ返事でお願いすることにしました。

手術のやり方や、術後のケアなども丁寧に説明をしてもらえたのでひと安心。

 

手術前後の3日間は入院し、15日に予定通り手術が行われました。

車イスに乗らされて、まるで病人(笑)手術室の前には、これから手術を受ける人の列ができています。

みんな70〜80代の方々。40代でこの列に並ぶのは少し凹むがそれは言っても仕方がない。

手術予定時間は30分、車イスの列がだんだん少なくなり緊張してきます。

30分後には無事に手術が終わっているのだから、少しの間辛抱。。と自分に言い聞かせました。

 

いよいよ私の番がきました。中に入ると手術室の中は案外広い。先生と助手の人もあわせて7〜8人はいるだろうか。

手馴れた手順で、手術台に座らされる。麻酔は目だけなのでもちろん意識はある。

顔をシートで覆われ、手術をする目の部分だけが露出する。もともと目が見えないのでまわりの景色は正直よくわからない。

目に水のような液体麻酔がかけられ、うっすら遠くに光のようなものが見える。

手術が進むにつれて、光が近くなったり遠くなったり赤くなったり青くなったり、

なにやら見たことのない不思議な光景だ。おそらくレーザー治療をしているのだろう。

そのうち光がだんだん遠くに消え、はい、手術終了!

 

感想としては手術中にメスが見えるとか、そんなことは全くないし、痛さも何も感じない。

プラネタリウムで少しの間、不思議な映像を見ていたような、そんな感じに近かった。

手術直後は少し腫れたり、当日は少し痛かったりするという話も聞いていたけれど、

何事もなく過ごすことができました。先生の腕がきっと良かったのだろうと思います。ただ手術の緊張感と安堵のせいか、気持ちは少し凹みます(笑)

日帰り手術も多いようですが、凹んだメンタルの回復も含めてやはり1泊することがおすすめです。

 

白内障とは、目の水晶体の表面が白く濁ることにより視界を妨げてしまう症状。

手術では白く濁った部分を取り除き、眼内レンズを代わりに埋め込む。

眼内レンズは大きく分けて2種類あり、単焦点レンズと多焦点レンズに分かれる。

一般的には単焦点レンズが多く、遠くに焦点があっているので、近くはややぼやけるがメガネをかければ問題はない。

色や像も歪み無くはっきりと見えるので、正しく色を見たい人や細かい作業をする人には単焦点レンズがよさそうだ。

 

一方の多焦点レンズは、遠くと近くの両方に焦点が合うようにできている。

一見よさそうではあるが遠近2カ所の焦点があるため、像が重なる部分、つまり中間部分がどうしてもボヤけてしまう。

メガネをかけずに日常生活を送ることができるなどメリットもあるが、色は現物とは多少違って見えるという。

私の場合、仕事優先で考えると多焦点レンズは向いていないように感じた。

 

眼内レンズは半永久的に耐力があるので、一度つけたものを将来交換することはほとんどないらしい。将来左目も手術するときに右目と同じレンズにすればよいだろう。

翌日に眼帯がとれたときには、まるで世界が違っているように感じ、それはもう感動モノでした。

医療技術の進歩って本当にスゴいですね。そしてN先生に感謝です!

 

ここ数年の私の目の問題はようやく解決したようです。

将来、左目で同じようなことがあったときや、家族や友人にも今回の私の経験を参考にしてもらえるかもしれません。

N先生、これからもまだまだ現役でがんばってくれるとうれしいです。将来、左目のときもよろしくお願いします!

 

 

 

posted by Toki Tsuboi | 16:53 | 日々のこと | comments(0) | - |
大田区の2世帯住宅(外部の建材編)

軒天3.JPG

 

大田区の2世帯住宅は外部まわりの仕上げ工事が進行中です。

写真は外壁材(サイディング)と軒天材(木調化粧パネル)の施工風景。

 

 

バルコニーや屋根の軒天には木調のパネルを貼っています。

これは本物の木ではなく、セメントパネルに木の模様をプリントしたもの。

防火規制の厳しいエリアでは、外部に使用できる材料は不燃性のあるものに限られてきます。

法律で決められた仕様にあわせて、適切な材料選定が必要になります。

 

サイディング.JPG

 

これは正面の外壁に使用したサイディングパネルです。

まるでコンクリート打ち放しのような表情でとても重厚感があります。

今回の住宅は外部の仕上げに3種類の材料を選び、それぞれにテーマを設定しています。

「金属、コンクリート、木」それぞれの素材のイメージをサイディングで表現することを考えてみました。

 

木などは防火エリアで使うことは難しいですし、コンクリートを使うにはコストがかかりすぎてしまいます。


そこで防火性能の高いサイディングを使いながら木やコンクリートのもつ表情や、軽さ、重さ、硬さ、柔らかさなどのイメージがちゃんと表現されているものを探してみました。

 

本物なければ表現できない、ということではなく、むしろ本物のように見えることを逆手にとってみてはどうだろうか。

 

サイディングなのに、サイディングには見えない外壁。

セメント板なのに本物の木のように見える軒天。

金属なのに冷たさを感じさせない色彩。

 

どんな素材も使い方次第。

例えるなら、料理人の感覚に近いかもしれません。

 

 

 

posted by Toki Tsuboi | 16:47 | 現場のこと | comments(0) | - |
最近読んだ本から

フィンランドの歴史2.jpg

 

コーヒータイムの読書。最近忙かったのでほとんどできていなかったのですが、

また再開することにしました。

 

北欧の歴史について書かれた本、物語フィンランドの歴史を読んでいます。

歴史について書かれているのに、「物語」であるというこの本のタイトルが気に入りました。

なるほど、歴史とは壮大な物語を読むことに似ています。

 

北欧は、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、フィンランド、アイスランドの5カ国で構成されています。

よくSCANDINAVIA(スカンジナビア)といわれることがありますが、現地ではNORDIC(ノルディック)と表現されます。

フィンランドはもともとスウェーデンの一部であり、ソ連に統治されていた時代もあります。

フィンランドという国が誕生したのは20世紀に入ってからで、ヨーロッパの他の国々がそうであるように、

フィンランドも隣国との争いの中で独立を果たしました。

2017年には独立100年を迎え、国としての歴史はまだ浅いですが、そのルーツはとても興味深いです。

 

日本では、華やかなインテリア、充実した福祉、人を中心に据えた教育、IT先進国、フィンランドについて

とかくよいイメージをもつことが多いですが、戦争による侵略や、北極も近く、厳しい自然環境の中での暮らし

そこから生まれた独特な自然信仰や思想、それらがフィンランド人の特性や国の成り立ちに大きな影響を与えています。

 

著者の石野裕子さんには、私が所属する北欧建築・デザイン協会でもレクチャーをしていただいたことがあります。

石野さんは民俗学がご専門で、フィンランドとの縁はほんの偶然だったといいます。

ご自身では北欧のインテリアが特別好きとか、ムーミンもそんなにかわいいと思ったことがない、

フィンランドについて研究をはじめておきながらそんな自分を軽く呪ったこともあると(笑)

個人的な偏った感情がなかった分、ニュートラルにフィンランドを捉えることができた。

そうおっしゃっていたのを思い出します。はじめから北欧が好きということになぜかしっくりこない。

その感覚は言われて腑に落ちるような気がします。気がつけば関わるようになっていた。

フィンランドの魅力ってそのようなものかもしれません。

歴史の本はとかくカタい文章になりがちですが、この本では石野さんの観点からとてもわかりやすく書かれてす。

フィンランドの歴史について知りたい方、おすすめの一冊です。

 

 

posted by Toki Tsuboi | 16:54 | 好きなこと | comments(0) | - |
大田区の2世帯住宅(外壁工事)

大田区の2世帯住宅、年明け最初の現場は外壁工事から。

ガルバリウム鋼鈑のサイディング張り。ライムグリーンの外壁です。

 

通常サイディングは3mモノが流通していますが、ガルバリウムのサイディングは

サイズを指定すれば、8mくらいまで継ぎ目なしで張ることができます。

今回、道路から見えるメインの外壁面は、長さ7mのサイディング一枚張りとしています。

この材料は非常に軽いので職人さんが手運びでも施工が十分可能です。

長さにあわせて現場加工も容易ですが設計時に搬入経路や施工場所の確保もしっかり考えておかなくてはなりません。

できるだけ施工に無理がないように、それも設計の仕事です。

 

外壁に沿って各面に足場が設置されています。

外壁、屋根、照明、換気扇など、すべて工事が完了したらこの足場は解体されます。

現在張ってある白いシートは透湿防水シート。

これにより建物の構造体を湿気から保護します

建物の湿気は外に出し、外の水分は中に入れません。

例えるならゴアテックスのような原理です。

 

 

posted by Toki Tsuboi | 15:44 | - | comments(0) | - |
身体のメンテ中にて

nyuin1.JPG

昨年から予定していた目の手術のため、都内の病院で過ごしています。

プライベートな内容で恐縮ですが、どうかご容赦ください。

40代の半ばで右目が白内障になりました。右目の視力はほぼなくなってしまい、片目での生活を余儀なくされました。

白内障といえば60代、70代の方がなるものと思っていたし、お医者さんからも40代での白内障は珍しいとのこと。

 

目をよく使う仕事で、いろいろ支障もあることから早く手術がしたかった。

手術前は少し緊張もしましたが、例えるならはじめてジェットコースターに乗る時のような、

不安とワクワクが入り混じる、そんな感覚に近いです(笑)

ようやく念願が叶い、今日無事に手術を終えることができました。

明日にはクリアな視界で景色を眺めることができると思うと嬉しくなります。

 

私のベッドから見える景色。大きな窓に面していて、都内の景色が一望できます。

夜に消灯すると、夜景がとてもキレイです。この景色が見られることで、気持ちの上で

いくらかラクな感じがしますが、病室ってやっぱり居心地のよいところではありませんね(笑)

 

さて、明日はもう退院です。味の薄い病院食やパックの牛乳ともようやくおさらば。

明日の日の出が待ち遠しい。

 

 

posted by Toki Tsuboi | 17:39 | 日々のこと | comments(0) | - |
学びと経験

何事も経験がものをいう。

仕事にしろ、人間関係にしろ、経験は大切な財産である。

経験が深いほどに、物事に対する理解や洞察力、判断するための一定の基準を持つことができる。

経験は人を成長させ、人生をより豊かなものにしてくれる。

 

まだ経験がない人や、または希薄であることが必ずしも経験がある人よりも

決して劣っているわではない。若いうちは誰だって経験は少ないものだ。

未経験であるからこそ想像力を働かせる。余計な知識にとらわれず

シンプルに物事を捉え、それが正しい判断への道標となる。

 

仕事でもさまざまな職人や熟練工と出会う。

自分も若いころとは違い、それなりに経験を積んできた。

お互いの経験値をもとに物事をすすめれば、大概のことは間違いなく進む。

しかし経験があるからといってそれにあぐらをかいてしまうと

思わぬ落とし穴にはまる危険にも注意をしなければならない。

 

経験は自分の行動に自信を与えるが、成長過程をすぎると

新しいことに挑戦しようとはせず、過去の経験に固執してしまうこともある。

人の話が耳に入りにくくなり、自分を狭い殻の中へと押し込んでしまう。

 

職人の高齢化により、最近そのことを感じる機会が多い。

もちろん高齢化だけの問題ではないし、これはひとつの例え話にすぎない。

経験のある熟練工は、それだけで尊敬に値する。

経験にあぐらをかくことなく、生涯学びを追求する職人さんもいる。

現場の先輩方から私は多くのことを学ばせてもらった。

生涯学びの心を忘れずに、私もそうでありたいと思う。

 

 

posted by Toki Tsuboi | 17:39 | 日々のこと | comments(0) | - |
東松山の3世帯住宅(仕上げ前)

東松山0110c.JPG

東松山の3世帯住宅の2階リビング。

大工工事はほぼ終わり、これから仕上げの工程へと入ります。

今日はお施主さんと仕上げ前の現場を見学し、購入予定の家具の置き場所や

収納の広さなどを確認してきました。

壁や天井の仕上げの色、光の入り方など、完成イメージの共有もできました。

 

東松山0110d.JPG

この家には2.5階の立体空間があり、半分下は収納、半分上は寝室になっています。

まるでアスレチックにあるDENのようなスペース。一緒に来られたお子さんも

さっそく階段を上がったり降りたり。。(笑)喜んでいただけたみたいです。

 

東松山0110f.JPG

2.5階のDENから見下ろすとこんな感じ。ここには大きなダイニングテーブルを

置く予定。限られた空間ですが、半階上がりの空間構成にしたことで、

動線の楽しさ、空間の広さを最大限活かすことができたように思います。

これはかなりうまくいったみたい。

 

東松山0110e.JPG

玄関ホールに階段が取り付きました。

ホールの突き当たりに大きな窓を設け、階段ごしに視線がまっすぐ抜けるようにしています。

閉鎖的にならず明るく開放的な空間となりました。

階段の両脇にはそれぞれの家族の部屋があり、このホールは3世帯の共有スペースになっています。

床はコンクリート仕上げとし、昔の土間玄関のようなイメージ。

そんな遊び心のあるお施主さんと、あっと驚くような仕上げを画策中(笑)

はたしてどんな空間になるのでしょうか。完成を乞うご期待です!

 

 

 

posted by Toki Tsuboi | 21:46 | 現場のこと | comments(0) | - |
住宅手摺のデザイン

2階建て以上の住宅には階段があります。

上りやすい階段、年齢を重ねても上ることができる階段、上りたくなるような階段、いろいろあります。

それらの階段には手摺が必要で、上下の動線をつなぐ大切な役割です。

手摺がまるで公共施設や介護施設にあるのような、無骨でおおげさなものにならないように、

ただの身体を支える道具としてではなく、空間に溶け込みながらも使いやすい手摺を考えたいものです。

当事務所で手がけた手摺デザインの一部をご紹介します。

 

アモナ手摺.jpg

吹き抜けに面するリビング階段。

スチールの支柱の上に木の手摺を取り付けました。

握りやすく、しっかりつかまれる手摺。

リビングから見ても 圧迫感のないデザインです。

 

階段手摺3.JPG

丸い木の手摺。2世帯住宅用の手摺です。

ご両親のために、握力が低下する可能性に配慮して握りやすい丸棒を選択しました。

壁に取り付く座金は、できるだけ目立たないよう壁内に隠しています。金物は特注品です。

ゴツゴツした金物は消し、丸棒にしっかり意識がいくようにしています。

 

M邸手摺.JPG

玄関ホールと一体の木製井桁階段。

手摺は木材で大工さんによる製作です。

お施主さんの希望から廊下側の手摺はなし!(まじですか!)

そのかわり、壁側には体重をしっかり預けられるような木製手摺を提案しました。

 

つくば手摺.jpg

ホワイトカラーのスチール階段の事例

窓から入る光を階段ごしに1階まで取り入れるのがコンセプトです。

手摺は両側に設置し、まるで網の面で囲まれるようなイメージです。

光の入り方を邪魔をしないように、手摺は極力細くデザインしました。

不思議と心理的な安心感が生まれます。

 

Y邸手摺.jpg

狭小住宅では1階玄関に光を入れることが難しいことが多く、

階段上から光を取り入れると玄関ホールが明るくなります。

玄関は顔であり、内部を広く見せる効果もあるため、階段のデザインには特に気を使います。

手摺は握りやすい太さとし、階段なりに連続して設置しました。

身体の動きに追従するように、廻り部分にも手摺が連続しています。

 

K邸手摺.jpg

天窓の光が階段スペースを通して1階まで届きます。

この家は60代ご夫婦の終の棲家です。

ご夫妻の要望から、このようなモダンな階段になりました。(人によってはNG!)

手摺はステンレスを使用、まるでドアノブのようにプロダクトとしても美しい手摺。

「安全だけを考えた施設みたいな手摺にはしないでほしい。」

という施主さんからのリクエスト。

必要な機能は失わず、施主さんの感性に沿った手摺となりました。

 

階段の手摺は主に安全の面で注目されることが多いですが、

安全性やバリアフリーとは必ずしも、おおげさな道具を取り付けることではないのかもしれません。

安全でありながら、決してそんな顔はしていないデザイン。自分の心の若さを保つデザイン。

身体の衰えにも対応できるデザイン、バリアフリーもいろいろかもしれません。

 

 

posted by Toki Tsuboi | 16:19 | 完成住宅事例 | comments(0) | - |
2019年のはじめに

新年あけましておめでとうございます。

1月7日(月)、今日から仕事はじめです。

私は5日からは事務所に出ておりましたが・・(笑)

「仕事はじめの準備」ですね。

 

さて、今年はどんな年になるのでしょうか。

今年は4月に年号が変わり、新しい時代の幕開けとなります。

いわゆる歴史的な転機を迎える年です。

来年にはオリンピックの開催が控え、消費税も上がります。

各方面でもめまぐるしく変化が加速する1年となりそうです。

 

今年の私のテーマは「待つ」です。

 

新時代の到来に向けて大きな意欲を示したいところですが、私は敢えて「待つ」ことにします。

立ち止って、振り返って、歩いてきた道を今一度確認することに目を向けたいと思います。

独立して14年目を迎え、公私ともにそんな時期に差し掛かってきたように感じます。

この先の人生をより充実したものとするために、今「待つ」ことに取り組んでみようと思います。

 

新しい時代を「待つ」こと。新しい時代の価値観を「待つ」こと。

変化を「待つ」こと。そして変わらないものを同時に「待つ」こと。

映画「ターミナル」のトム・ハンクスのように(笑)

 

新しい時代を迎えるための準備をする年。

そんな心構えで、この1年に臨みたいと思います。

本年もよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

posted by Toki Tsuboi | 17:16 | 日々のこと | comments(0) | - |