東松山の3世帯住宅の現場。
写真は前回ご紹介した中村大工と現場監督の栗原さん。
休憩時間にも関わらず、建築談義に花が咲きます(笑)はい、みんなマジメなんです。
そこに私も加わり、設計者と施工側での意見交換がはじまりました。
私が描いたキッチンまわりの造作図。
中村大工にこちらの設計意図を伝えます。こういうデザイン、こういう形につくりたい。
口で言うのと実際につくるのでは大違い。
こちらも制作を前提としたリアルな図面で挑みます。若いころは、制作できないような図面を描いて
職人さんからよく叱られたものです。(絵に描いたモチ。。)
私も長い経験を積み、いろいろな職人さんと出会ってきたことで
実際に制作できる図面、よりしっかりつくる方法、美しく納める方法を習得しました。
中村さんはさて、どう出るか。。
こういう意見を交わす時間は本当に楽しく貴重な時間です。
若い設計者は是非、現場に飛び込んで職人さんの言葉に耳を傾けてもらいたいと思います。
この場で出た大工さんの意見が、自分の設計の考えや知識の肉付けになっていくのです。
正解がないものに真摯に取る組む姿勢。相手に気持ちを伝えることも技術のうち。
なるほど、センセーそうしたいのか!それならこうしたらうまくできるよ!
職人さんのアイデア、これを引き出せたらもう完璧です(笑)
さすが中村大工、経験とアイデア豊富な方でした。