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DIARY-TSUBOIARCHITECTS OFFICE
東松山の3世帯住宅(大工工事2)

IMG_5454.JPG

東松山の3世帯住宅の現場。

写真は前回ご紹介した中村大工と現場監督の栗原さん。

休憩時間にも関わらず、建築談義に花が咲きます(笑)はい、みんなマジメなんです。

そこに私も加わり、設計者と施工側での意見交換がはじまりました。

 

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私が描いたキッチンまわりの造作図。

中村大工にこちらの設計意図を伝えます。こういうデザイン、こういう形につくりたい。

口で言うのと実際につくるのでは大違い。

 

こちらも制作を前提としたリアルな図面で挑みます。若いころは、制作できないような図面を描いて

職人さんからよく叱られたものです。(絵に描いたモチ。。)

私も長い経験を積み、いろいろな職人さんと出会ってきたことで

実際に制作できる図面、よりしっかりつくる方法、美しく納める方法を習得しました。

 

中村さんはさて、どう出るか。。

こういう意見を交わす時間は本当に楽しく貴重な時間です。

若い設計者は是非、現場に飛び込んで職人さんの言葉に耳を傾けてもらいたいと思います。

この場で出た大工さんの意見が、自分の設計の考えや知識の肉付けになっていくのです。

正解がないものに真摯に取る組む姿勢。相手に気持ちを伝えることも技術のうち。

 

なるほど、センセーそうしたいのか!それならこうしたらうまくできるよ!

職人さんのアイデア、これを引き出せたらもう完璧です(笑)

さすが中村大工、経験とアイデア豊富な方でした。

 

 

posted by Toki Tsuboi | 16:52 | 現場のこと | comments(0) | - |
大田区の2世帯住宅(木組み開始)

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大田区の2世帯住宅。約2日間で木構造を組み上げました。

総勢10名の大工衆が各部の担当を受け持ちます。

基礎のころはまだ平面で、骨組みが立ち上がると空間が立体的に見えてきます。

近くにお住まいの施主さんも駆けつけ、構造体と空間の大きさに驚かれていました。

平面と立体とでは、広さや大きさの感覚は全く違うんですね。

 

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この家は上下階で分けられた完全分離型の2世帯住宅。

2階に上げってみると、日の入り方や見える景色、設計段階で思い描いていた部分が現実に見えてきます。

がらんとした骨組みだけの景色。完成したらもう見ることはできませんが、この時の現場は一番活気に満ちています。

納屋のような簡素さと、真新しい木材の香りが充満していて、清々しいものです。

構造材の選定は土台や柱はヒノキを使用。長期的な耐久性を考えての選択です。

 

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2階のリビングから見える景色。天井が高く気持ちのよい場所になりそうです。

 

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2階の骨組み状況の確認。カッコつけてますねぇ。

柱をナデナデしながら心の中はウキウキです。

でも検査の目はちゃんとキビしい(笑)

 

 

posted by Toki Tsuboi | 21:04 | 現場のこと | comments(0) | - |
インテリアコーディネート(カーテン)

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目白台の2世帯住宅は工事もいよいよ最終段階。

内装のクロスや、塗装の色も決定しました。

今日は窓まわりのカーテンの選定のため、南青山のホームデコアに来ています。

インテリアコーディネートも私たちの大切な役目です。

インテリアは機能と感性のバランス。機能一辺倒ではつまらないですし、感性だけが先走りすぎれば、

落ち着きに欠けるインテリアとなってしまいます。

そのバランスを見極めること。調和させることへの深い関心。そこにセンスが生まれます。

 

カーテン2.jpg

ホームデコアは南青山にある輸入カーテンの専門店。

ヨーロッパのあらゆる地域のすばらしいカーテンやクロス、カーペットなどを日本に紹介しています。

日本にも素敵なものはたくさんありますが、やはり本場のものを超えるものはやはり少ないです。

代表の石田さんは、設計者の意図を汲み取り、またお客様の個別の感性にあわせたご提案をしてくれます。

その信頼から、ここにお連れすることにしています。

価格は高級路線もありますが、国内メーカーで仕立てるものとそう変わらない値段設定も多くあります。

そのような意味では、この値段でこのカーテンができるなんて!と喜んでいただけると思います。

 

カーテン1.JPG

インテリアコーディネートはプロである私たちが関わりますので、ご自身の希望が漠然としていたものであっても

そこからヒントを拾い出してご提案します。通常はインテリアコーディネート料金がかかるものですが、

私は設計業務の一部としてインテリアコーディネートを考えていますので、そこでお金をいただくことは

していません。(もちろん、紹介料なども一切いただきません。)

それよりもよい職人のお店をみなさんに知ってほしいと思っています。

そのきっかけも含んで、インテリアコーディネートと考えています。

今回も素敵なコーディネートをありがとうございます!

 

 

posted by Toki Tsuboi | 13:42 | 設計のこと | comments(0) | - |
大田区の2世帯住宅(床下換気システム)

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大田区の2世帯住宅の現場。

基礎が綺麗に打ち上がり、床下設備の配管工事がはじまりました。

↑上の写真は銀色のダクトがクネクネと。。さてこれは何でしょう。

クイズではないので、、(笑)先に答えをお知らせしますと、これは第1種換気用のダクトなんです。

え?第1種換気ダクト??はい、そうですね、これを聞いてすぐわかる方は相当な換気マニアです(笑)

 

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一般的に家の中というのは換気が必要なんです。

台所やトイレ、浴室などにはそれぞれ換気扇がついていますね。

それを局所換気といって、その部屋だけを換気するものなんです。

これを建築用語では第3種換気方式といいます。

 

それでは反対に、部分的な部屋だけではなくて、家全体を同時に換気できるものを第1種換気方式といいます。

窓は開けずに、家の中のすべての空気を換気させるための換気装置。

基本は大きな換気扇ですが、各部屋にダクトをまわして、空気を集めて排出します。

この方法のよいところは、冬でも外の寒い空気を中に入れることなく、ある程度温度調整された新鮮空気を

入れることができます。暖房したのに換気したらまた寒い!そういうことがなくなるワケです。

 

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もうひとつの利点としては、春先の花粉対策。私もそうですが、花粉症の方は春先に窓を開けることはできません。

洗濯物を外に干すことすら難しい・・。

そこでこのような換気設備があれば、外部フィルターで花粉は除去できる上、窓を開けなくても新鮮空気が室内を満たすことができます。

これは現代ならでは、、の話かもしれません。

上の写真が換気本体です。点検できるように床下に設置します。

 

今の日本、特に都心部の住宅地において、外がかならずしも良い環境とは限りません。

光化学スモッグや、杉花粉、排気ガス、異常気象の影響など、いろんなことが言われています。

外の空気は新鮮でおいしい!というのは、一概には言えないのかもしれません。

外環境と向き合う方法として、このような換気設備も選択肢のひとつかな、思っています。

 

この換気設備はエアコンではありません。ですので機械の構造は非常に単純です。

ですが、最近の過剰な設備住宅はやはり長期的なものとして見た場合よいとは思えません。

設備もできるだけシンプルに、条件に沿って必要なものを注意深く選んでいくことが、大切ですね。

 

以上、換気のお話でした。~~

 

 

posted by Toki Tsuboi | 14:50 | 現場のこと | comments(0) | - |
目白台の2世帯住宅(仕上げ前)

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目白台の2世帯住宅。大工工事もほぼ終わり、まもなく仕上げ工事に移行します。

大工さんのいなくなった現場は、がらんとしていて、束の間の静けさが現場に漂います。

この時間は結構好きで、ひとりで光の入り方などを見ながら、あれやこれや

仕上げられた感じをイメージしていきます。

これから塗装工事、クロス工事、家具工事などが入り、この先1ヶ月で現場は

見違えるように進みます。今日はその前に、色や素材をみなで再確認。

完成が楽しみです。

 

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長い廊下はまるで路地のような感じに。

 

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寝室は勾配天井にして窓はあえて小さくデザイン。

 

 

posted by Toki Tsuboi | 19:56 | 現場のこと | comments(0) | - |
東松山の3世帯住宅(外壁工事)

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東松山市で3世帯住宅が進行中です!

今回はじめて使用したガルバリウム鋼鈑のブラック。

普段は自然素材系の組み合わせが多いのですが、今回は素材の耐久性とメンテナンスコストのバランス、

また、グラフィックデザインのお仕事をされていたお父上のアドバイスもあり、

この仕上げにおさまりました。エッジが効いていて、うん、なかなかよいです!

 

ガルバリウムの外壁は施主さんの好みではっきりとわかりやすい素材。

ご年配の方で昔のトタンをイメージしてしまう方も多いですが、比較的若い方にはファンも多いです。

ガルバを売りにしている建築家もよく見かけますが、私は決してそうではありません。

適材適所、バランスを考慮して落ち着くもので決めています。

何より、施主さんにいいね!をいただくことが何より大事なこと。

 

3世帯住宅は建物も大きく、長期的なメンテナンスははずせない重要な課題。

ここはハウスメーカーさんは最も利益を得やすいところ。。メンテナンスを他人まかせにしないことが大切です。

一度でも他社で補修工事などを行えば、ハウスメーカーでは保証対象外。。今後30年、40年、同じメーカーにずっと高いメンテナンス料金を支払い続けなければ、保証を得る仕組みではありません。そもそもその保証とは、何を保証しているものなのか、

一度立ち止まって考えてみてください。

 

自分できちんと見積もりをとって、メンテナンスすることを考えれば、建物は十分に維持できます。

それは地場の工務店でももちろん可能なことです。ハウスメーカーより費用が2/3になった、なんて話は結構ザラにあります。

その費用を少しでも軽くできるよう、今回はガルバリウムという選択肢となりました。

 

今回は外壁ガルバリウム鋼鈑からの豆知識でした〜。

 

 

posted by Toki Tsuboi | 18:46 | 現場のこと | comments(0) | - |
東松山の3世帯住宅(大工さん)

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東松山の3世帯住宅は大工工事が本格化!

担当していただいているのは大工の中村棟梁です。

 

中村さんは私とほぼ同世代の大工さん。一番働き盛りのバリバリの大工です(笑)

私たちのような注文住宅を多く手がけ、まあとにかく仕事が綺麗!!

大工は親方からの教育がそのまま弟子の技量や人となりに現れると思っています。

その中で中村さんはピカイチ!

この建物は60坪程度の大きさがあるので、本当なら大工2人で担当しますが、

中村さんはお一人でも十分のようです。

 

私が現場に行くといついも整理整頓、現場が綺麗です。

そして細かい造作、角面の処理もキレてます!キレキレです(笑)

 

私語は一切いたしません。余計なことは聞きません。

でも私が何をしたいのか、図面から正確に読み取ります。

そして黙々と現場を仕上げていきます。

 

昨日ゴルフに行ったことを現場監督から情報を得たので

休憩時間にゴルフの話を少々。。

いやぁ、昨日は調子悪くって。。照れくさそうにニコっと笑った中村さん。

また会いたくなる職人さんです。

こういう職人さんとの出会いも、この仕事の醍醐味ですね。

 

中村さん、次回までよろしく頼みます!

 

posted by Toki Tsuboi | 20:17 | 現場のこと | comments(0) | - |
東京オペラシティの展覧会へ

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新宿オペラシティにて、建築家の田根剛さんの展覧会が開催されています。

仕事で新宿に来たついでに。。ちょっと寄ってみた展覧会。

写真は田根氏の代表作であるリトアニア国立博物館の模型です。

 

田根さんの経歴などはここでは詳しく書きませんが、

この美術館は彼が26歳の時に、国際コンペティションで勝ち取ったもので、

リトアニアの大地にこの建築が実現しました。

戦時中ロシア統治の時代につくられた飛行場を博物館として

再利用するというものすごく大胆な構想です。

 

建築家として40代ならまだ若手、という評価が日本にはありますが、

26歳の若者にこの博物館を任せたリトアニア政府やコンペ審査員の決断もさることながら

彼の類まれなる才能がこの建築を実現へと導いたのでしょうか。

 

世の中には確かに天才が存在します。

天才という言葉片付けてしまうのは、、と言われそうですが、

それは天才を知らない方の言葉です。

圧倒的な才能、それが田根剛さんです。

 

彼はパリに活動の拠点を置き、日本の建築教育とは

一線を画しているようです。若干39歳、すごいなあ。。

 

歴史の読み込み、素材の選定、それの応用、空間の組み立て方

どれを見ても関心させられます。

 

もちろん、何かケチをつけることもできるかもしれません。

いろいろツッコミどころもあります。それでもスゴイ人が出てきたなあ!そう思いました。

今後の田根さんの活動も楽しみにしています。

もちろん、僕はイチファンとしてですが(笑)

 

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オリンピックの新国立競技場コンペ案

東京に森(古墳)を出現させるというアイデア。旧スタジアムと歴史へのオマージュ

周辺環境への配慮。原初的かつ未来へとつなぐ時間のあり方を示されているようでした。

 

 

posted by Toki Tsuboi | 15:38 | アート・芸術のこと | comments(0) | - |
目白台の2世帯住宅(通気の話)

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目白台の2世帯住宅は中庭のある住宅です。

2階リビングから中庭に向かっての風景。外壁には防水シートが施工され、下地工事が進んでいます。

 

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これは屋根に取り付く換気部材です。

屋根の先端に取り付け、屋根内に溜まった暖気を外部に排出するためのものです。

こういうものもメーカーがいろいろあって、一般的にはあまり知られていませんが、

私たちにとっては大変馴染みのあるのもので、防火対応の軒先換気部材です。

 

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屋根の先端にこんな感じで取り付けられます。

現在は建物の構造体を雨や湿気から守るために、このような建築部品を多く採用します。

なるべく目立たないように、デザインもシンプルなものを選んでいます。

隠れた建築部品。話せばいろいろありますが、それはまたの機会に。

 

 

 

 

posted by Toki Tsuboi | 20:14 | 現場のこと | comments(0) | - |
葉山での休日

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久しぶりの休暇。神奈川県立近代美術館の葉山館で行われている

アルヴァ・アールト展にやってきました。

 

アルヴァ・アールトは北欧フィンランドを代表する建築家であり、プロダクトデザイナー。私が大好きな

建築家でもあります。私の所属している北欧建築・デザイン協会でも、この展覧会は話題になっていました。

今日は妻と娘と一緒に、電車に乗って、バスに乗って、ちょっとした旅行気分に。

 

日本では北欧デザインがブームですが、その原点のひとつにはこのアールトの存在は欠かせません。

日本にも造詣が深く、日本のデザインからも多くの影響を受けているのだとか。

日本がなくしてしまった大切なものが、北欧のデザインに形をかえて生きているようにも思えます。

何気なく連れてきた娘にも、何かが伝われば。。

そんな親心よりも、ぬいぐるみと遊ぶのに夢中な娘であります。。

 

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posted by Toki Tsuboi | 21:12 | アート・芸術のこと | comments(0) | - |