世田谷の住宅は現在基礎工事が進んでいます。
基礎のまわりに敷かれているのは防草シート。これから春になる現場は雑草との戦い。
このシートは後から敷くこともできますが、現場の作業のしやすさも含め先にシート敷きを行いました。
基礎は現在では主流のベタ基礎工法です。
ベタ基礎とはコンクリートの床と立ち上がり部分が一体になった工法で、地震の横揺れに強く地盤沈下
が起きにくい工法です。
床下空間は室内と同じ温熱環境をつくるため、基礎断熱工法を採用しています。
コンクリートの基礎に直接断熱材を貼り付けて、1階の床から熱が逃げるのを防ぎます。
主に東北エリアでよく使われてる方法です。
関東地域では床下を自然換気し、外気を取り込む工法を採用する会社もまだまだ多いですが、
私の設計では、関東であってもこの基礎断熱を標準として考えています。
経験から住んだときの足元の体感温度はかなり違ってきます。
床下には、さまざまな設備配管や、空調ダクトなどが入ります。
床下の温度も一定に保っておけば、設備配管のエネルギーロスも減らすこともできるますし、
湿気やカビなども起きないため、縁の下をどのように造るかはかなり重要なことなのです。
来週からはいよいよ木構造の工事がはじまります。
棟上げの様子はまた次回にレポートしたいと思います。