六本木の2121designsightで開催されている「土木展」に行ってきました。
土木技術は私たちの生活に最も身近なものでありながら
改めて土木って?聞かれるとなかなか説明のしにくい世界です。
思い返せば土木のことって、こどものころに砂場で山や川をつくったり
土木車両のミニカーや図鑑なんかで、触れていたような記憶はあります。
大人になってから改めて、土木について突っ込んで学ぶ機会はほとんどないですし、
地理なんてまさにマニアの領域です。
日々建築に関わっている私も、正直、土木のことはあまり詳しくはなく、
業界的にも縦割りなので、とても近しい分野であるにもかかわらす、
案外横のつながりはありませんでした。
今回そんな土木の世界を紹介する展覧会がやっていたので
お父さんも勉強のために、娘と一緒に見に行くことにしました。
地形の成り立ちを砂遊びで体験できる展示。
こどものころ当たり前にやっていた砂遊び。砂が盛り上がると等高線(標高)が変化し
いじくればいじくるほど、状況が変化していく様子は楽しいです。
掘って低くなりすぎると、そこにはバーチャルな水が表示されてきます。
雨水がどんどん溜まっていく様子も、むずかしい理屈なしで直感的に理解できますね。
こちらは、砂山の標高を色で表したもの。
掘って低くしていくと水が溜まるところはブルー、山になったところはピンクに色分けされ
ていきます。おもしろいのは砂山の上に手をかざすと、影になった部分に雨が降ってきたりと
とても工夫されていました。
これはアリの巣的な模型展示。何と渋谷の地下空間を模型で再現したもの。
この会場までこの空間を通ってきた人もいるでしょう。
土木的な広大なスケールですが、いつも身近で利用している地下空間であることから
距離感もとてもよくわかります。表には見えない土木技術が創りだす風景です。
こちらは、ダムをカレーで表現した展示(笑)
ごはんでカレーを塞き止める。「ダムカレー」
おいしそう、ではなく「美しい」と言って欲しい!製作者からの渾身のコメントです。
帰りに買った記念品。
ケーキやプリンをこれで掘ってみようと思います(笑)