CALENDAR
S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    
<< June 2015 >>
NEW ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE
RECENT COMMENT
MOBILE
qrcode
OTHERS
Search this site


DIARY-TSUBOIARCHITECTS OFFICE
軽井沢の別荘が上棟しました。
軽井沢の別荘が棟上しました。基礎工事完了から3日後、最短の段取りで
本日棟上げです。朝9時に現場に到着したのですが、すでに1階の柱が立ち、
屋根の小屋組に届きそうな勢いです。総勢8人の大工集団。
手早く、美しい仕事が際立ちます。

0622blog2.jpg
3日前にできた基礎。
0625blog2.jpg0625blog5.jpg
工場でプレカットされた木材を指示書どおりにひたすら組みあげていきます。
この部材は、○○通りの○列目の部材、というようにはめ込みます。
8人の大工さんが担当ごとに手際よく仕切っていく様は、毎回見ていて関心してしまいます。
0625blog1.jpg0625blog6.jpg
屋根の小屋組みができてきました。緩やかな3寸勾配の屋根、軒の出は1250ミリあります。
軒の深い大屋根のシルエットがだんだんと見えてきました。
0625blog3.jpg
0625blog7.jpg
屋根の先端に破風板をとりつけます。垂木の先端を押さえ、屋根のシルエットを決定づける
大事な部材。今回は60度に傾斜をとり、軒先をシャープに見せるデザインにしました。
大工さんもここはミリ単位で調整を行います。
0625blog8.jpg
夏の日差しの強い中、屋根の全体が組みあがりました。
大工さんのチームワーク、とても美しい仕事でありました。おつかれさまでした!


 
posted by Toki Tsuboi | 20:58 | 現場のこと | comments(0) | - |
ハシゴをづくりました。
06011.JPG
今回は少しディテール(詳細)についてのお話。
先日お引渡しを終えた練馬の住宅では、リビングから2階へ昇れる
ハシゴをとりつけました。

なぜハシゴをつけたのか?ということを聞きたい方もいらっしゃるでしょう。
住宅であるから当然階段はあるし、わざわざハシゴなんかつけなくても、、
そんなつっこみも聞こえてきそうです。

この家も階段はありますが、実は設計をしていて常々思うことがあります。
それは、家の中に階段(縦の動線)が2箇所以上あったほうがおもしろい・・ということ。

階段は1箇所だけ、というのは案外固定観念なのかもしれません。
もちろん階段をつくることで、その分の面積をとられますが、
2階の好きなところから1階に降りられるのは便利な上に、ちょっとワクワクしませんか?

吹き抜けや階段など上階と下階がつながる場所を多くつくると、
その分上下階の関係はより近しいものとなっていくと思います。

家の中でひとりになりたいときは、個室に入ればよいわけで、
それ以外の場所はできるだけひとつながりの空間にしておきたい、という
設計の思いがあります。(もちろんお施主さんの意向もあってのことですが)

そのような手段として、階段や吹き抜けのような場所は
コミュニケーションを誘発させるソフトになりえるのでは、と考えています。
階段もあるけどハシゴもある。

子供たちにはこんな提案、きっと楽しいはずです。

06014.JPG
タモ材でつくったハシゴです。シンプルなハシゴですが、意外に手間がかかっています。
桁と段板はビスは使わず、双方に溝を掘って組み合わせています。
しっかり足の裏がフィットするように、段板は90ミリ。つま先で滑らないように
ノンスリップも入れています。はじめは丸棒で考えていましたが、足ツボマッサージ棒みたいで
きっとイタいだろうなぁ、ということで平板にしています。

06013.JPG
上部の壁と床付近に、木のブラケットを取り付け、ボルトナット4点で固定しました。
R面の加工を行い、リビングインテリアとしても美しく、やさしい印象のハシゴになりました。













 
posted by Toki Tsuboi | 21:56 | 設計のこと | comments(0) | - |
土工事(軽井沢の別荘)
05288.JPG
軽井沢の別荘がいよいよ着工となりました。今日から什器が入り土工事開始です!
自然豊かな環境で林を切り拓いた住宅地ということもあり
地面の下には木の根や隠れた切り株などがわんさかありました。
掘れば掘るほど、出るわ出るわ(笑)ちょっと都内などではみない風景です。
浅間山の岩盤や、巨大岩は出てこなかったのでひと安心。

05286.JPG
掘削のあとは、基礎工事へ移行します。
軽井沢のような寒冷地では、凍結深度(寒冷地の地面下における凍結対策)という
考え方が重要で、地面の凍結により基礎の浮き上がりを防ぐために地中深くまで基礎をつくります。
現場監督の上條さんと基礎工事屋さんを交え、基礎の根入れ深さや、鉄筋のつくりかた、
各部配管ルート、基礎のスリーブ孔の位置など打ち合わせを行いました。

05287.JPG
現地の水道設備屋さんと寒冷地の水道対策として、配管の保温方法や設備機器メンテナンス方法を検討します。
冬にマイナス10〜15度くらい気温が下がる軽井沢地域。別荘建築での注意点は、普段留守のされることが多いため、
水道設備の凍結が懸念されます。注意しないと水道管が破裂したり、水道機器が壊れたりするので
配管の保温方法や、水道機器の水抜きの方法などは特に念入りな打ち合わせをします。
こういう打ち合わせは寒冷地の独特なものですね。

05284.JPG
屋根板金のモックアップができていました。
今回は真四角の平面で、きれいな三角屋根(方形屋根)がこの家の見せ場となります。
コーナーの隅棟をできるだけ目立たないようにするため、各板金メーカーですっきりとした屋根コーナー
を探してもらいました。現物の確認ができてよかったです。
(カラーGL鋼板 0.4  美段一文字葺き 山高9ミリ)
シャープな軒のラインができるのが今からとても楽しみです。




 
posted by Toki Tsuboi | 12:11 | 現場のこと | comments(0) | - |