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DIARY-TSUBOIARCHITECTS OFFICE
家づくりのこと
ホームページのworksのページを久しぶりに更新しました。今回は3つの住宅事例の追加です。施主の方々にとってそれぞれすばらしい住宅が出来上がり、設計者としてもとても嬉しく思っています。

私たちの仕事は設計と監理業務を通して、住宅が完成するプロセスすべてに関わるため、時間と手間がかかります。今は年間に5〜6棟のお仕事をするのがやっと・・という感じなのですが、(本当はもう少し増やせればよいとも思いますが・・)振り返ってみれば、その時間は当たり前のことを積み重ねた結果であり、施主のみなさんひとり一人にとって必要な時間でもあります。

1組の方との家づくりは、はやくても設計に約半年、現場監理を含めれば1年近くかかります。少しゆとりを持って進めれば、1年半くらいかかることも決して珍しいことではありません。

2週に1回の打ち合わせでは1つのテーマをもとに打ち合わせをすすめていきます。例えばコンセントの位置ひとつでも、掃除機のかけかたや家事の方法など実際の生活に基づき、位置を決めていきます。

プランのこと、素材のこと、設備のこと、インテリアのこと、外構のことなど、それぞれ内容を積み重ねていきます。その打ち合わせをなくして、家づくりを進めていくことはできません。過ぎてみれば、意外にあっという間です。

数回の打ち合わせで契約・着工、3ヶ月で家が建つことが日本のHMの常識になりつつありますが、家づくりに余計な時間や手間をかけたくない方にとっては、これほど合理的な仕組みはないのでしょう。家電を買うのと同じ、ある程度のものがある程度のお金をかければ手に入ります。

私たちのもとにやってきてくださる方は、時間をかけて、自分たちの身の丈にあった住宅をつくりたいと思われている方が多いような気がします。自分の家が周囲の街並に貢献できたら嬉しい、家には自分たちの思い入れを持って住みたいなど、大切にしたいことが明確です。だからこそ、それに向かって努力もできるのだと思います。

今も数組の方々との素敵な家づくりが進行中です。
次回のworksの更新もお楽しみに!(いつになることやら・・)


posted by Toki Tsuboi | 10:44 | 設計のこと | comments(0) | - |
目隠しフェンス
 少し前の話になりますが、赤羽の家の外構工事で目隠し塀の制作に入りました。
プライベートな中庭を囲む、木の格子塀がつくられます。
隣家や道路からの視線を緩和させながらも、採光や風通しを失わないような塀を提案しています。

日本では昔から、仕切りなどはごく単純な装置だけでも十分効果を得てきました。
例えば、屏風、襖、障子、格子など、境界はゆるやかに仕切るものが多くあります。
光と風を通しながら開放率50%で格子塀を組みあげます。

2.jpg
高さ6mまで立ち上がる格子塀。下地の鉄骨フレームが組みあがりました。
お隣の家の窓の位置よりも高く設定しています。
この下地に1本1本の木材を取り付けていきます。
1.jpg
大工さんのすばらしいチームワーク。作業はじめて1時間で、下の段はほぼ完了です。
4.jpg
格子には、外部に使用しても腐りにくいセランガンバツという木材を使用しています。
ステンレスビスで留めつけますが、ビスの頭をグレー色に塗っています。
これはなかなか手間かかる作業ですが、ビスが太陽光に反射するのを抑えます。
3.jpg
玄関前の横格子塀。ビス頭の数が揃い、グレー色で落ち着いた感じになりました。
ちょっとしたことですが、見た目の雰囲気がだいぶ変わりますね。


posted by Toki Tsuboi | 19:09 | 設計のこと | comments(0) | - |