全国で建築家の有志が集まり、仮設住宅や今後の復興について考える会が発足しています。震災の直後から私も1つのグループに参加することを決めました。当初は情報も少なく、具体的に何からすすめるべきかいろいろ意見も交錯しましたが、ここに来て状況の整理もついてきました。先日2回目のミーティングがあり、志を同じくする建築家や工務店のメンバーが再び集まり、熱い議論がなされました。
みなさんそれぞれに思うことやジレンマを抱きつつも、具体的な提案内容を模索し続けています。この日も活発な意見交換がなされ、提案の方向にも具体性が見えてきました。その中で親しい建築家数名でワーキンググループをつくり、まずは最初の提案書が完成しました。
議論を重ねて思ったことは、情報が日々更新されている今、その場で「何ができるか」と考えてしまうと、行動そのものが立ち行かなるということ。ならばこの先「何をすべきか」を決めることで前に進めることもあると思います。それは個人であっても国であっても同じはず。名もなき人々の多くの提案が、いずれ被災地の復興に役立つと信じます。今すぐ役立つこともあるだろうし、将来に役立つこともあるでしょう。今はとにかくあきらめないこと。
私も名もなき者の1人としてやるべきことをしたいと思う。