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DIARY-TSUBOIARCHITECTS OFFICE
考えています。
この震災で、自分がやるべきことを考え続けています。

全国で建築家の有志が集まり、仮設住宅や今後の復興について考える会が発足しています。震災の直後から私も1つのグループに参加することを決めました。当初は情報も少なく、具体的に何からすすめるべきかいろいろ意見も交錯しましたが、ここに来て状況の整理もついてきました。先日2回目のミーティングがあり、志を同じくする建築家や工務店のメンバーが再び集まり、熱い議論がなされました。

みなさんそれぞれに思うことやジレンマを抱きつつも、具体的な提案内容を模索し続けています。この日も活発な意見交換がなされ、提案の方向にも具体性が見えてきました。その中で親しい建築家数名でワーキンググループをつくり、まずは最初の提案書が完成しました。

議論を重ねて思ったことは、情報が日々更新されている今、その場で「何ができるか」と考えてしまうと、行動そのものが立ち行かなるということ。ならばこの先「何をすべきか」を決めることで前に進めることもあると思います。それは個人であっても国であっても同じはず。名もなき人々の多くの提案が、いずれ被災地の復興に役立つと信じます。今すぐ役立つこともあるだろうし、将来に役立つこともあるでしょう。今はとにかくあきらめないこと。

私も名もなき者の1人としてやるべきことをしたいと思う。



posted by Toki Tsuboi | 20:00 | 建築のこと | comments(0) | - |
復興のビジョン

 震災から1ヶ月が経過し、一刻も早い復興へのビジョンが求められている。

復興委員会のメンバーに建築家の安藤忠雄氏が入ることが明らかになった。

たとえ国のトップが誰であれ、安藤氏がこの先の復興計画を引っ張っていくことだろう。

安藤氏の建築そのものについては意見の分かれるところだが、

力強いビジョンを構想し、実現に向けて行動を起こせる数少ない建築家だ。

これから描く復興のビジョンは日本が目指すべき未来そのものとも言える。

地元の人々が将来に希望を見出せるような、そんな復興ビジョンを期待したい。

単なる復旧にとどまらない将来を見据えた創造的復興」

是非そうなってほしいと願う。




posted by Toki Tsuboi | 12:10 | 日々のこと | comments(0) | - |
39
今日で39歳になりました。

30代最後の誕生日ですが・・どうもしっくりときません。

昨日からまた余震が続き、今朝は福島原発の危険度がレベル7に更新されました。

日本の歴史上、最大級の危機。正直複雑な心境です。

今日は静かに、考えを巡らせて過ごそうと思います。

ちなみに私の弟は9・11生まれ。

彼の誕生日もまた歴史が大きく動いた日。

何の因果でしょうか・・。


posted by Toki Tsuboi | 12:03 | 日々のこと | comments(0) | - |
誰にする?
明日 4/10(日)は統一地方選挙。

普段はそれほどめくじら立てないほうだけど、今回ほど選ぶのに苦労する選挙はない。

日本の未来、また今後の私たちの生活を考える上で重要な選挙になる。

決してすべてではいにしろ、選ぶほうととしてはやはりコレは気になるところ。

みなさんどんなコト考えてるんだろう・・。

しっかり見極めて投票したい。

候補者のエネルギー政策を知りたい有権者の会



posted by Toki Tsuboi | 11:28 | 日々のこと | comments(0) | - |
合板隠し?
 震災の影響は各業界においても大きな広がりを見せている。

建設業界も例外ではなく、震災後さまざまな建築資材が不足に陥った。メーカーや工場そのものが被災していたり、道路が通行できないことで物資の搬入ができないなど理由はさまざまだ。しかし3週間が過ぎたあたりから徐々に回復の兆しが見えてきている。この驚くべき回復の早さに、日本人の底力を感じずにはいられない。

しかし一方で、これを期によからぬ企てをする輩がいる。仮設住宅などにも大量の建設資材が必要とされているこの時に、建設用合板の入手が困難になり、市場に混乱が生じている。石巻にある合板工場が被災したことで、製造への打撃が大きいことも理由の1つだが、日本全国で生産される合板の量を考えれば決して不足することはないはずだ。

この震災直後から合板を買い占めている人たちがいる。

市場での値上がりを待ち、在庫を隠しているのだろう。人々が苦しんでいるこのときを利用して下劣で卑しい考えを持つ人たちを私は軽蔑する。いくらビジネスとはいえ、このような非道は決して許されるものではない。もし在庫隠しをしている人がいるなら今すぐその邪な考えを改めるべきだ。この事実を知り一言言わずにはいられない。

本当のビジネスは個人と社会の双方にとっての有益でなくてはならないはずだ。国も買占め業者に対して制裁を行うらしい。みなで力をあわせ、この事態の一刻も早い収束を願うばかりである。



posted by Toki Tsuboi | 20:03 | 現場のこと | comments(0) | - |
咲きました

今年も事務所の庭にある桜の木が静かに花を開きました。

春を象徴する桜の花。今年は特に感慨深いものを感じます。

かつて阪神大震災のときにも、たくさんの花を咲かせました。

彼岸の季節に美しく咲く鎮魂花。

そろそろ東北でも桜の花が咲くころです。

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posted by Toki Tsuboi | 22:36 | 日々のこと | comments(0) | - |
施工打ち合わせ

昨日は工務店の事務所で施工についての詳細打ち合わせを行った。
節電中ということもあり、日中は照明をつけずに太陽の光が入る窓側で打ち合わせ。
暖房を止めているせいか室内もけっこう寒いが服を着込めば大したことはない。

まだ見積りの段階だが、事前に施工の詳細を詰めることが最終的な金額を出す上で重要な意味を持つ。
建築家の設計する家は1つとして同じものはないので見積りをする工務店もひと苦労。つくり方を読み違えると当然コストにも影響するし、工費のムダをは省く意味でもお互いに意見交換しながらしっかり内容を煮詰めるのが肝心。

現場を切り盛りする現場監督は、設計者の意図をくみとりながら、リアルな施工に落とし込まなければならないので、技術力もさることながら多くの職人を束ねる力も重要だ。今回担当していただくNさんは一見不器用そうだが、実はじっくり腰を据えて工事に取り組む実力派。見積が超過しているため、お互いに単価や数量などを確認や施工の合理化についてあれこれと議論を交わす。

話は基礎から外構まで多岐にわたり、昼からはじまった打ち合わせも気がつけばもうすぐ20:00・・。
私の現場ではそれほど難しい技術は必要ないように設計している。(・・と思う)
施工難易度の高いデザインよりも、しっかりと安定した施工ができるデザインを選ぶことが多い。
でもここだけはかんばりたい・・。というところは現場監督や大工さんとよく相談して決めている。

過去の経験談なども交えながら、Nさんにもそのことをご理解いただけたのでひと安心。
技術的な話の端々にNさんの人柄を知ることができたことも大きな収穫だ。私と同じように建築が好きであることもよくわかった。(そういう人と一緒に仕事ができるのはうれしいもの)

今は震災直後ということもあり資材調達の面で不安なことも少なくない。しかしこの問題は日本中で努力しながらカバーしていくしかないので、材料の選定やつくり方にも幅をもたせ、臨機応変に対応する工夫が必要だということで見解が一致。Nさんというパートナーとともに、今回もいい現場にしていきたいと思う。

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工務店の事務所で長丁場の打ち合わせ

posted by Toki Tsuboi | 20:02 | 現場のこと | comments(0) | - |
住宅診断

最近、親戚や友人から住宅診断を頼まれることが増えた。

大震災のあとで自分の住んでいる家が大丈夫なのか、またこの先も安全が確保されるのか

心配になってのことだと思う。

建築士としてこのような依頼を受ければ可能な範囲で診断を行っている。

可能な範囲で・・というのは少し説明が必要だが、

図面が残っている場合とそうでない場合で診断できる内容が違ってくる。

建物の質を判断するには、もとになる設計図と、現場での目視検査が主な判断材料だ。

中には設計図のない現場も多く、そうなると見えないところについての判断は難しいし

床下や天井裏を見ることができなければ、劣化の状況もわからないこともある。

ただ目視検査のレベルでもわかることは決して少なくはない。

たとえば外壁の割れが表面的な劣化なのか、構造体の傾きによるものかなどを調べたり

痛んでいる箇所の修復方法や交換時期などについては説明することが可能だ。

例えて言うならお医者さんの健康診断のようなものだ。

これからは膨大にある既存住宅をどう生かすかが問われる時代。

専門家として既存・新築を問わず適切なアドバイスをしていきたい。


posted by Toki Tsuboi | 10:02 | 仕事のこと | comments(0) | - |