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DIARY-TSUBOIARCHITECTS OFFICE
荷物
 地震発生以来、最近はどこへ行くにも手荷物が多くなってしまう。

仕事の打ち合わせに必要なものはもちろんだけれど、

もしまた地震が来たら・・とあれこれ余計なことも考えてしまって

カバンの中にいろいろ詰め込み次第に荷物が増えていく。

仕事で使うパソコンは持ってはいけないので

バックアップデータを常に持ち歩くようにしている。

あとは避難用具や懐中電灯・・。

水も1本くらいは持っていたほうが良さそうだ。

花粉症なのでマスクの替えや、もしかしたら下着もいるかも。

歩いておなかもすくかもしれないからお菓子も少々・・(子供か)

どんどん想像が膨らんで、またまた荷物が増えていく。

しばらくは荷物が重たいのは仕方ないが、

心は軽くし、ゆとりのある生活を送りたい。

posted by Toki Tsuboi | 19:14 | 日々のこと | comments(0) | - |
工務店選びと見積調整
 我孫子市S邸は実施設計も終わり現在見積もり調整中。

見積もりをするときには、数社の工務店に見積りをとる入札方式と

単独で1社の工務店を指名する方法がある。

ケースバイケースではあるが、私の場合は単独1社を指名する事が多い。

工務店数社に見積りをお願いして、できるだけ安いところに頼みたいと思う方も多いと思うが、

必ずしもそれがよい結果を生むとは限らない。

建築家である私はその家にかかる金額というのはおおよそ当たりがついているので

本来どの工務店に頼んでも、最終的に落ち着く金額にはほとんど差は出ない。

頭数をならべて選り好みをするよりは、信頼できる工務店1社を指名し、

とことん話し合ったほうが得策だと思う。

金額と同様に大切なのはその工務店への信頼性だ。

施主とずっとおつきあいをしていく相手であるから、

気持ちよくおつきあいできるところを選ぶのは言うまでもない。

本当の信頼性は施主や設計の考えを理解して正しく実行できる

コミュニケーション能力と確かな技術力にある。

建築家の住宅は一般的には施工が難しく、時間がかかる割りに利益もそう多くできない。

儲けだけを考えるなら決して向いている仕事とはいえないのだ。

そのため建築家住宅を施工するノウハウと多くの経験が必要となる。

ハウスメーカーの下請けばかりしている工務店では話にならないこともしばしば。

それを覚悟でがんばってくれる心意気のある工務店は実はそれほど多くはない。

建築家住宅を請け負う工務店の多くは、大変だけどおもしろい仕事がしたいと言う。

もちろん社交辞令が含まれることは承知の上だが、言葉以上に仕事の質を見れば明らかだ。

請け負う側も決して無理はできないが、できることには労を惜しまず、

施主の期待にしっかり応えようとする地道な仕事に確かな信頼を覚えるし

そういう工務店にこそ是非工事を任せたいと思う。

誠意を持って接することで、お互いに地に足がついたよい仕事ができる。

それが施主の利益につながると信じている。

只今、工務店1社を単独で指名。

お互い意見をぶつけ合いながら、金額の調整に奮闘しています。



posted by Toki Tsuboi | 20:22 | 設計のこと | comments(0) | - |
久しぶりの遠出

最近予定していたいくつかの打ち合わせが延期になったことで
外出する機会が減りデスクワーク中心の生活を送っている。

今のところこのわたしたちのエリアは計画停電の影響はないものの、
事務所では昼間の電気を消すことや暖房を控えるなどして節電に協力中。

今日は震災以来はじめて電車に乗って遠出をした。

週末なので計画停電の影響はなさそうだが、街でも至るところで節電対策を行っている。
駅のホームはいつもより薄暗く、電車内の照明も必要最低限だけれども特に不便は感じない。
非常時の節電対策だが、皮肉にも省エネを考えるよい機会になっているような気がする。

そんな中でもハンバーガーショップのM店舗は真昼間からネオンや照明がコウコウとついていて、
笑顔を振りまいている定員の姿が何だかしらけて見える・・。

午前中は柏市でNLデザインさんの住宅見学会に参加。
震災後のオープンハウスにもかかわらずたくさんの方が見学に来られていて、
こんな状況でも家づくりに前向きに考える人々の笑顔に触れることができ、
何だか勇気をもらえたような気がする。

自然素材を使ったとても居心地のよい空間で、施主さんへの細やかな配慮が感じられる素敵な
住宅に仕上がっていました。Nさんありがとうございました。

午後からは我孫子市で進行中のSさんのご家族との打ち合わせ。
到着するなりSさんの家の周辺状況を見て絶句する・・。
地面が陥没し、塀は壊れ、道路が裂けている生々しい震災の爪痕。

地盤が沈下したせいで住宅の基礎下部分が丸見えになっている家もある。
Sさんの家には何も損傷はなかったものの、東北だけではなく、
関東での被害も甚大であることを痛感する。

帰りの電車も特に遅れなどもなく無事に帰ってくることができた。
来週からもしばらくはデスクワークが続くだろう。

花粉症や放射能の心配もあってか、つい出不精になりがちだが、メディアの情報だけでなく
できるだけ外に出て自分が感じて得た情報もこの先は大切だと思う。


posted by Toki Tsuboi | 18:50 | 日々のこと | comments(0) | - |
自制心

 こんなときこそ落ち着いた対応を心がけたい。
ここ数日の間、自分にそう言い聞かせている。

新たな地震速報が毎日のようにテレビから聞こえてくるし
計画停電で仕事ができないかもしれないという不安もある。

現場との電話連絡も次第にできるようになってきたことで、
この先にある困難な状況も次第に明らかになってきた。

建設業界に限ったことではないが、すべての物流に関して
この先の状況が全くつかめない。

発注する側も、される側も震災前と後では状況が全く違ってしまったせいで
問い合わせても、誰も何の約束もできないし何も答えてくれない。
こちらもそしうした対応に時折苛立ってしまうこともある。

冷静に考えればその気持ちもわからないことはない。
ただ自分も含めて、しっかりと自制心をもつことが必要だ。

わからないからといって縮こまってしまうのではなく、
皆が今できることを前向きに取り組む。
それが結果として事態を打開できるきっかけになるはずだ。

この状況は誰のせいでもない。

信頼していただいている方々の期待に応えるためにも新たな一歩を踏み出さねば。
当面は時間がかかるかもしれないが、根気よく前を向いて進みたいと思う。


posted by Toki Tsuboi | 17:00 | 日々のこと | comments(0) | - |
がんばれ東電

福島の原発の問題が日に日に大きくなっている。
想定外ということが許されない原発の問題。
一刻も早い事態の収拾と人々の安全を願うほかない。

それに加えて関東近郊では計画停電の実施の有無やエリア分けで情報が交錯している。
2つの事態に東京電力の対応について批判する人たちがいる。
マスコミも結果的に不安をあおる情報しか伝えられていないことが残念に思う。

確かに国民の不満や怒りを伝えるのもマスコミの重要な役割に違いないが、
この非常事態に直面して、東京電力が混乱しているのはやむを得ないことだろう。
東京電力の方々には本当にがんばってほしい。

特に原発では命を危険にさらしながら作業がすすめられているだろうし、
各現場でも自分たちの仕事に不眠不休で取り組む人々に敬意を表する。

当初東京23区のほとんどが計画停電のエリアからはずされていたが、
誤解を恐れずに言えば、個人的には23区も停電に入れるべきだと思う。

被災したエリアや余震の続く地方を停電させるよりも少しでも被害の少ないエリアの
停電協力が必要だ。また福島の原発でつくられた電力は主に東京に供給されているものだ。
供給される側の東京がまず停電に協力することが筋ではないだろうか。

もちろん停電することで様々な問題や混乱が生じることは必至だが
東北地方の方々の状況を思えば、数時間の停電を受け入れることなどどうということはない。
眠らない街東京は少しは寝たほうが良い。今のうちに停電を経験しておくことも必要なことだ。

がんばれ東電。


posted by Toki Tsuboi | 20:31 | 日々のこと | comments(0) | - |
大地震のあとで
昨日の地震と津波の影響で今も被害が拡大し続けている。
一夜明けてから各地の被害の状況も次第に明らかになり、
今日も心穏やかではいられない1日だった。

地震があったときは私たちは2人とも事務所で仕事をしていた。
あまりの揺れの大きさに部屋の中にとどまることができず、慌てて玄関の外に飛び出すと、
民家やビルがガタガタと大きな音をたてて揺れている光景に大きな恐怖を感じた。
立っていられない揺れというものを生まれてはじめて経験した。

部屋の中は本棚の中身が飛び出したり、いくつかの住宅模型が大破したものの
何とか自分たちの身の安全は確保できたが、何の準備もせず外に出てしまったことを反省する。
あとでPCのバックアップデータをカバンに入れ、非難用具の入ったカバンを玄関に待機させた。
いざというときの備えは実行してこそ意味があるというものだ。

被災の状況が伝えられる中、今日は施主や工務店に安否の確認を行った。
電話がうまくつながらず、停電している地域ではパソコンそのものも立ち上げられないので、
メールでの連絡も困難なようだ。
一部の方に連絡がとれていないものの、今のところは施主の皆さんはご無事とのことで一安心。

東北や茨城・千葉にもおつきあいのある施主や工務店がいるので、
こちらについては未だ予断が許さない状況が続いている。

ある工務店に連絡をしてみたところ、津波の影響で街も会社もかなりの被害を受けているらしい。
ご自身の会社も大変な状況だが、施主の安全確認と、被災した家の修復作業に奔走しているという
話を聞いて本当に心が痛む。

自然の前では人間は本当に無力であることを痛感する。
今回の地震は世の中にも私個人にも今後大きな影響を与えるものになるだろう。
被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。



posted by Toki Tsuboi | 20:19 | 日々のこと | comments(0) | - |