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DIARY-TSUBOIARCHITECTS OFFICE
コワイ建築

 私にとっての「コワイ建築」があります。

東京原宿にある国立代々木体育館・・。あの大きな波のような建物です。
私は子どものころ、ここでやっていたスイミングスクールに週2回通っていました。

オリンピックプールが使えるというなんとも贅沢なスイミングスクールでしたが、
教え方はかなりのスパルタでついていくのがやっとでした。

そのおかげで水泳は多少上達はしましたが、
泳ぐことが楽しいと思えることはあまりなかったように思います。

スイミングスクールは夕方17:30〜20:00で、原宿の駅から歩いて10分。
日も沈みかけた誰もいない石畳を歩くと、横目に巨大な波のような建物がおどろおどろしく見え、
その圧倒的な迫力に足がすくむほどコワかったのを覚えています。

さすがに今は建物の前を通ってビビることはなくなりましたが(笑)
子どもの頃に抱いたあのゾっとした感覚は今でも忘れることはありません。

私が建築の道に進んだことで、この建築が学術的にいかにスゴイものであるかというのは
あとになってから知りました。

大人になった私はあの建築を理性で理解し、その学術的な評価を疑うことはありません。
しかし幼い頃の私に聞くと、未だにアレは「コワイ建築」らしいのです。

建築を創り出すことは街や人に大きなインパクトを与えること。
その表現が人々の目にどのように写るのかを想像してみること。

この場所に来ると、幼い頃の私がそう問いかけてくるのような気がします。


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posted by Toki Tsuboi | 12:44 | 建築のこと | comments(0) | - |
ゆがみ修整

最近、photoshopで画像のゆがみ修整の方法を勉強しました。

建物を写真に撮るとき、人の目線は建物よりも当然低くなるので、どうしても見上げるような角度でしか撮影はできません。
その結果建物は上に行くほど先が細くなるように見えてしまいます。

昔はフィルム撮影だったので、「あおりレンズ」という高価なレンズを使って建物のゆがみを修整していましたが、
今はデジタルカメラが主流なので、撮った画像はあとからパソコンで修整することができます。

パソコンでの修整方法を覚えたことで・・最近得意げに過去の写真をいじりまくってます。

Before → After (建物がまっすぐになりました!) お〜

なぜかテンションも上がります

BeforeAfter
Before                                 After
(写真:大きな庇と縁側のある家〜山梨県)

posted by Toki Tsuboi | 09:44 | 日々のこと | comments(0) | - |
目白のギャラリー
目白にある吉村順三記念ギャラリーに行ってきました。

現在は「ソーラーハウス展」が開催中。

1980年、吉村氏が挑戦したアクティブソーラーシステムが題材となっている。

建物の写真、意匠図や設備図などの図面資料が展示されている。

屋根の集熱板に当たった太陽の熱でお湯をつくるというシンプルなシステム。

蓄熱タンクにお湯を溜め、生活給湯として使うとともに、

床下にも温水を流すことで冬は床暖房を行なっている。

夏は給湯をメインとし、プールに溜めた水を循環させて輻射冷房として利用するなど

汎用性をも視野に入れたさまざまな試みを行なっている。

構造的には屋根を含めてコンクリート造とし、外断熱としている。

開口部は外断熱によって厚くなった壁厚を意識させないように木枠をなくし、

壁の中にガラス戸や障子を引き込むことで、外との関係を違和感のないものにしている。

展示のほかに特筆すべきは、ギャラリーの中にある応接間だ。(常設です。)

ここは吉村氏の空間を体感できる貴重な場所である。

この場所を訪れると、待っていてくれたかのような親密な空気と

ゆっくりとした時間の流れを感じることができる。

住まいの原点。

この空間にはそんな言葉がふさわしい。

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posted by Toki Tsuboi | 15:27 | 建築のこと | comments(0) | - |
竣工写真
新しい住宅が完成すると最後に竣工写真を撮ります。

私も個人的に写真を撮るのは好きですが、写真はホームページの完成事例として使用したり、イベントのパネル展示などで大判に伸ばして使うこともあるので、それらの表現に耐えるだけの写真を撮るには、やはりプロカメラマンにお願いするのがベストです。

当たり前のことですが住宅は施主のプライベートな場なので、設計者は写真というカタチで資料を残します。
写真は事務所の設計資料として使うので出来れば「いい写真」を残したい。

私は写真を撮るとき、そこでの生活がリアルにイメージできるようにテーブルやソファなどの生活家具を入れて撮影したいと思っています。そのような事情から施主の方々にはできるだけ引渡しの前までに生活家具を入れていただくよう・・ごムリをお願いすることに。(笑)ご協力いただいたお礼として、出来上がった写真をもれなくプレゼントさせていただいてます。

やはりプロの方の撮った写真というのは違います・・。写真はひとつの結果に過ぎませんがいい写真が上がってきたのを目にすると、ついうれしい気分になります。この写真を見たときの施主の感想を一言・・。

「すごーい!!まるで自分の家じゃないみたい

いやいやコレはアナタの家です。実物だって負けてませんよ。
このたびは竣工おめでとうございます♪


T邸k邸3
撮影:田伏博                            撮影:渡部信光


posted by Toki Tsuboi | 17:05 | 仕事のこと | comments(0) | - |
H邸現場レポート
 山梨県の明野村で進行しているH邸が間もなく完成を迎えます。

この住宅はシニア世代の夫婦のための終の住みかとして設計させていただきました。
今月末の完成見向けて現場では急ピッチで作業が進められています。

この先のメンテナンスを限りなく少なくするように外壁にはガルバリウム鋼板を採用。
気温の変動の激しいこの土地の気候に向き合いながら、断熱性や気密性を確保することで
シェルターとしての性能がそのまま外観のデザインに結びついています。

内部は段差のない完全バリアフリーとし、温熱環境を一体化させることで、
家の中に温度差が生まれにくい構造となっています。

また、ライフサイクルエネルギーを最小限に抑えるため、パッシブな日射コントロールと
太陽光発電パネルによるアクティブな設備を組み合わせることで、
より高性能なエネルギーバランスを得ることを試みています。



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この場所からは南アルプスの広大な景色を臨むことができ、天気によって毎日違う表情を見せてくれます。
今日の一枚。まるで雲のすきまから神様が舞い降りてくるような・・。なんとも幻想的な光景です。
(写真提供:リベロホーム)


posted by Toki Tsuboi | 18:00 | 現場のこと | comments(0) | - |
熊谷へ
建築家の関本竜太さん(Riota Design)のオープンハウスに行ってきました。
敷地は埼玉県の熊谷市。夏には猛暑となるあの場所です。

関本さんとは我々夫婦共々親しくさせていただいていており、設計される空間はもちろんのこと、その快活なお人柄もとても魅力的です。私たちにとって尊敬する先輩であり、また目標としたい建築家でもあります。

今回の住宅は熊谷の夏を旨とする空間のあり方がテーマとなったようで、平屋を思わせるような重心の低さと水平に延びる庇、中庭を囲い込む建築壁など、暑さから守るための工夫が外観に特徴を与えています。また、建築と一体化した「中庭」は涼しい風や柔らかい光を取り込む場であり、生活空間の延長として設えられた緑豊かな庭は心理的な拠り所として見る人にやさしさと安心感を与えてくれます。

駅からかなり遠い場所にあったにも関わらず、オープンハウスにはたくさんの方がいらっしゃっていました。それだけ関本さんの空間には人を惹きつける魅力があるのでしょう。
今日はとてもよい経験をさせていただきました。私たちも是非見習いたいと思います。

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posted by Toki Tsuboi | 20:43 | 建築のこと | comments(0) | - |
職権乱用
最近、ウチのマンションはメンテナンスのため、水道設備の業者がよく出入りしている。
今日、インターホンが鳴ったので出てみると、管理人と作業員の方だった。
台所の水栓金物を新しく取り代えてくれるとのことで、工事の説明に来られた様子。

ここまではごく普通の話しで何の問題もなかった。

今ついている水栓金物は確かに古くて、微妙に水漏れもする。
特に頼んだわけではなかったけれど、この際一緒に代えてくれるのであればありがたい。
管理人さんが立ち会っていることもあり、早速工事の日程について伺うことにした。

業者さんは、とりあえず今どんな金物が付いているのか確認したいと言うので、
中に上げようとした瞬間、そばにいた管理人の一言に私は思わず仰天してしまった・・。

「ああ、先日、お留守だったので、私が中に入って確認しておきました〜。」

・・え??????

何気なく発したその一言・・。どうしても聞き流せない。
このマンションには管理人さんの兄弟や親族の方が多く住んでいるらしい。だとしても・・。
この管理人さん、全く悪気がないようで、本当に困った。

私、久しぶりにコンコンとやってしまいました・・。 


posted by Toki Tsuboi | 19:50 | 日々のこと | comments(0) | - |
ぶどうの国
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ふと思い立ち・・ぶどうの国へ  山梨県の甲州勝沼にやってきました。 

東京から中央線で約2時間。 甲府の手前に「勝沼ぶどう郷」という小さな駅があります。勝沼は言わずと知れたぶどうの産地で、国産ワイン発祥の地としても有名です。きれいな水とおいしい空気が上質なワインを育み、「甲州ワイン」ブランドは日本料理によくあうワインとして高く評価されています。

勝沼には30以上もの醸造場(ワイナリー)があって、どのワイナリーでも試飲することができます。
醸造所の地図を片手にぶどう畑の紅葉を眺めながらちょっとオトナの遠足です。

たまたま訪れましたが、ちょうど今年の新酒ワインの発売日。
旅行用のキャスターバッグを持ってきたので、新酒のワインもたくさん持って帰れます。
お昼はワイナリー直営のレストランで有機野菜のランチをいただきました♪

飲みすぎて・・後半は少々千鳥足ぎみ。
一日中、ワインを飲んで、歩きまわって足はすでに棒状態・・。
ワインを引きずり2時間かけてJRの駅まで歩いて戻ります。もうすぐ日が暮れそう・・。
外灯もないので、日が暮れたら大変・・かなり焦りました。

ちょうど日が落ちたところで駅に到着。
ちょっとした遠足のつもりでしたが・・なかなかの大冒険でした
機会があればまた訪れたい場所のひとつになりました。

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posted by Toki Tsuboi | 18:40 | 旅行 | comments(0) | - |
完成引渡し

 TM邸が完成し、現地にてオープンハウスを行ないました。
施主のTMさんご夫妻もお見えになリ、にぎやかなオープンハウスとなりました。

TMさんは今回の家づくりをとても楽しんでいただいたようで、
コレで終わってしまうのが少々名残おしいご様子。

「坪井さん、記念にサインください。」    え・・ 

私、生まれてはじめてひとさまにサインを書くことに。
ウレシイやらハズかしいやら・・。と言いつつ手にはしっかりペンを握りしめ(笑)
こ・・こんなんでどうでしょうか

TMさん、完成おめでとうございます!
よいご家庭を築かれることを心よりお祈りしています。


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最後にみんなで記念撮影。中央がお施主さんのTMさんと奥様、右がリベロホームのカツマタ監督と井出社長です。


posted by Toki Tsuboi | 17:46 | 現場のこと | comments(0) | - |
TM邸完成
 山梨県にてTM邸が完成しました。

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天然スタイルの家 AMONA TM邸
建設地:山梨県南都留郡富士河口湖町
CASBEE戸建評価(環境性能評価システム)★★★★ Aランク(サスティナブル住宅)
BEE=2.8 ライフサイクルCO2排出率82%

写真撮影:坪井当貴


posted by Toki Tsuboi | 09:26 | 完成住宅事例 | comments(2) | - |