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DIARY-TSUBOIARCHITECTS OFFICE
お米の便り
私はおいしいゴハンが大好き。パンも好きですが、あえてどとらかと聞かれればやっぱり日本人は白いゴハンです。我が家では有機栽培でがんばっている農家さんから玄米を直接購入しています。

毎回玄米を注文すると、頼んだお米と一緒に、おいしいごはんにぴったり合う自家製の梅干しや佃煮をおまけに入れて下さいます。おいしさもさることながら、お米の文化を大切に守りたいという、生産者さんの心粋がそんなことからも伝わってきます。長い間手塩にかけて育てた大切なお米。炊き方次第でさらにおいしくなるので、道具や水にこだわって、心をこめて炊いています。

先週末、お米がなくなったので農家に注文し、昨日早速届きました♪

お米を頼むと毎回お手紙をいただきます。「お米便り」というもので、一年間を通して、田んぼの季節ごとの様子や農作業の詳細を教えてくださいます。5月からは田植えが始まったことが書かれていました。これから6月下旬までは雑草や虫との闘いで、かなりご苦労されるそうです。

今年の田植えは初夏のような好天に恵まれ、幸先がいいとのことでした。お孫さんたちも手伝ったり、水路の中のザリガニなど獲ったり、ほほえましい内容のお便りでした。今年の新米が今から楽しみです。

つくり手の顔が見える仕事っていいですね。毎日食べるものはそうでありたいものです。


posted by Toki Tsuboi | 10:02 | 日々のこと | comments(0) | - |
旅の記憶
 先日パソコンに入っている写真データを整理していたら、以前旅行したときに撮った写真がたくさんあったのでしばらくそれを眺めていた。写真の数は1万枚を超える。たまに時間があるときはその膨大な写真を眺めながら当時のことを思い出す。旅先から帰国した後、私は自分の設計事務所を開設した。

今から4年ほど前、数ヶ月ヨーロッパを旅したことがある。勤めていた会社を辞め、自分でもこの先のことをいろいろ考えていた時期だった。学校を卒業していくつかの設計事務所に勤めてから10年が過ぎようとしていた。

アトリエ設計事務所に勤めるとお給料もお世辞にも良いとは言えず、休みもほとんどないに等しい。事務所のボスの片腕として夜遅くまで図面を描く。担当現場をもってしまえば、現場で発生するさまざまな問題と向き会わなくてはならない。厳しい予算や少ない工期、施主や現場から出てくる要求に応えながらとにかく目の前の仕事をまとめあげるのに必死だった。

そんな生活が続くと、現実との葛藤の中で自分がかつて目指していた建築というものがわからなくなっていくこともあった。建築を創ることってこんなにも辛いことばかりなのだろうか。自分はこの先もこの仕事をやっていけるのだろうか・・。終わりのないトンネルに迷い込んだような、そんな感覚におそわれた。

そんなときには決まった本や雑誌で世界にある名建築の写真を眺めると不思議と心が落ち着いた。いつかこの場所に行ってみたい・・そう思いながら写真を眺めた。それらが建っている街にはどんな空気が流れていて、そこでどんな人たちが生活しているのか、ここに行けば今自分が抱えている問いに対して何か答えが見つかるかもしれない・・。根拠のない希望をそれらの写真の中に見出そうとしていた。

自分の狭い価値観の中で考えることはすべて考えつくした感もあった。遠い異国の地に自分の身を置いたとき一体何を感じるだろうか・・。日を増すごとにその想いはだんだん強くなっていった。そしてある日、妻と共に憧れの建築を求めてヨーロッパへと旅立った。

この旅で私は世界各地のすばらしい建築や街に出会った。その1つ1つの空間に身を置いたときに感じた気持ちは今でも鮮明に覚えている。どの建築にも夢を実現させるために高い志があったこと。そしてそれらはたくさんの人々の努力によって造られてきたこと。住んでいる人たちが自分の街や建築を愛し、誇りに思っていること。それが豊かな生活風景や環境を生み、住人の手によって大切に守られていること。それを肌で感じたとき、自分にはまだまだやることがたくさんあることを思い知らされたような気がした。

旅の写真を眺めると、あのとき感じた空気のようなものをはっきりと思い出す。このときの写真とそれによってよみがえる記憶は私たちにとって大切な財産となった。これからの自分がやるべきことも何となく見えたような気がした。

いつの日かまたこんな旅をしたいと思っている。今は不思議とあのころのような不安はない。本や雑誌の建築の見方も変わった。私の仕事は今はじまったばかりである・・。この写真を見ると空港から飛び立ったあの日の気持ちを思い出す。

空
posted by Toki Tsuboi | 10:02 | 旅行 | comments(0) | - |
kidsコーナー
 ここのところうちの事務所には小さなお子さんがよく来られます。
設計事務所って結構おかたいイメージありますよね。何せはじめて行くところ。子ども連れて行ったらいけないかな・・。そういうご心配をされている方って少なくないようです。

そこでウチ事務所には・・ささやかながらパートナー一代さんの独断と偏見により(笑)kidsコーナーを開設しました♪絵本やおもちゃ、その他もろもろ。打合せの環境をつくるというのも私たちの大切な役目なんです。

そんなワケで外に行ったついでに最近おもちゃコーナーなどを覗いたりしています。デパートのおもちゃ売り場って何十年ぶりか・・。子どものころとてもワクワクしたのを思い出します。

今日はこんな仲間が加わりました。本格的なオママゴトセットです。
野菜がサクサクよく切れる木のおもちゃ。マジックテープの原理でつながっています。切るときの感触なんぞなかなかリアル。切った断面も・・おおリアルだな〜。

ちなみに色が塗ってある塗料はヨーロッパの厳しい基準をクリアした安全な塗料だから本当に食べても安心ですね。でも本当に食べたら歯がやられちゃいます(笑)・・。

さくさく1さくさく2

ちょっと遊んでみたら、ヘンテコな組み合わせメニューが出来ました。
ナスプリンとか、肉バナナとか・・
かなりシュールです。


posted by Toki Tsuboi | 20:57 | 仕事のこと | comments(0) | - |
腰痛〜?
 この仕事をしているとかなりの確立で腰痛になりやすい。設計事務所は基本的にはデスクワークが多い。最近はパソコンだが、10年ほど前は設計図はすべて手書きだった。あのころは常に前のめりになりながら自分の製図板に夜遅くまで向かっていたものだ。

設計の過程の中では模型づくりもある。つくっているときは指の神経と模型そのものに集中しているので自分がどんな体制で作業しているのかわからない・・。集中するあまり人に見せられないほどムリな恰好になっているときもあるようだ。それを何年も積み重ねると、腰にはかなりの負担がいく。

腰痛は職業病として理解するしかないが、事前に出来るだけ自分の腰をおろそかにせず、腰にやさしい勤務態度を心得たいものだ。そんなことを思っていた矢先、ある日ジワジワと足がしびれ、ふくらはぎ、ふとももに鈍い痛みが走った・・。最初はスジでも違えたかな?と思っていたけれど、歩くとどんどんひどくなる。あとになって腰がかなり痛くなってきた。コレはついにやったか!!意味もなくそう思った・・。

そんなこんなで生まれてはじめて整形外科に行くことにした。待つこと2時間・・。ようやく私の診察時間がやってきた。センセイに事情を説明。センセイが言うにはほぼ間違いなく、しかもかなり重度のヘルニアだそうだ・・。あ〜予感的中(泣)

とりあえずレントゲンを撮る。仕上がった写真を見てセンセイが一言。
う〜ん、トクに何ともないですね〜。
・・・。

何ともない?本当ですか。にわかに納得しづらい私・・。
ではベッドに寝てこういう体制とってください。コレ痛いですかぁ〜?
・・・。

おかしいなあ。ではコレは?きっとイタイはずです。
・・・。

う〜んどうにもなってないですね・・。リハビリします?

いえ・・。それでは失礼します。
帰りの道、歩いても何処も痛くない。
私の体にいったい何があったのか・・私にはさっぱりわからない。


posted by Toki Tsuboi | 09:14 | 日々のこと | comments(0) | - |
うつわ展
 今年のGW、私はほとんど事務所にいます。
GW中はとっても仕事がはかどります。天気は暖かいし、電話もならない。営業マンもやって来ないのでとても静か・・。
こういうときは集中して机に迎うのが一番です。

とは言いつつも・・やはり世間の人がお休みしているこの時期、たまには出かけたいと思うもの。そんなわけで、東京ミッドタウンの美術館21_21DESIGN SIGHTに行ってみることにしました。現在「うつわ展」が開催されています。陶芸家ルーシー・リーの器が展示されているのですごく楽しみ。ちなみに美術館の設計は建築家の安藤忠雄氏。安藤さんの建築を見るのもひさしぶりです。

ルーシー・リーはイギリスで活躍した女性陶芸家。繊細で美しい器と、ルーシーがデザインした服飾用ボタンなどの貴重な展示もあります。ルーシー・リーの器は器そのものに凛とした気品が漂います。それが使われるであろう風景を想像したとき、気品ともてなしの心で満ちた「うつわ」を感じることができます。そのシンプルな美しさは想像以上にとても魅力的でした。

そしてコチラは安藤さん設計の美術館。21_21DESIGNSIGHT。こじんまりした建物ですが、久しぶりに安藤さんらしい建築を見ることができました。生々しく力強いコンクリートの表情。屋根も1枚の鉄板を曲げて造られているらしく、実際に見て驚きました。デザイナーの三宅一生さんが一枚の布から衣服を発想するように、安藤さんも一枚の鉄で屋根をつくってしまいました。エライこと考えたものだなあ〜とつくづく関心しました。

明日からGW後半。仕事の合間に何かおいしいものでも食べに行こうかな〜♪



ミッドタウン1ミッドタウン2展覧会

posted by Toki Tsuboi | 20:18 | アート・芸術のこと | comments(0) | - |