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DIARY-TSUBOIARCHITECTS OFFICE
前進
今いくつかの住宅企画が進行中だ。先月発表した埼玉に続いて、7月にはいよいよ山梨に住宅モデルを発表する予定。同じく7月中に都内で行なわれる住宅イベントに参加することが決まり、今新しいモデルプランを考え始めている。

今回いただいたお話もとてもおもしろい企画なので、はじめる前から既にいい住宅になりそうな予感がしている。こういうときは良い結果になることをイメージしてとにかく前に進むべし。どの仕事も最高の成果を上げるためにはここはがんばりどころである。発表したらまたこの場でも順次ご紹介していきますのでご期待ください。

以前よりパッシブデザインを自分の仕事で実践していきたいと思っていた。パッシブデザインとは平たく言うと自然の原理を最大限に利用し、人や環境に負荷をかけないデザイン手法のこと。環境と密接に関わり合いながら、快適な住空間を同時に実現することは、私たちが目指す「環境性能としての住宅」そのものでもあり、これからもずっと考え続けていきたい課題でもある。

人が暮らす環境性能を考えることは、生活環境のみならず、自然環境や地球環境のこともを考えることにもつながってくる。自分ひとりで何ができると思うより、協力し合うことから始まっていくこともある。世界には同じことを考える人々がそれぞれのフィールドで同じ目標を持って活動している。私もその運動を構成する一員として自身の仕事を通して出来る限り参加していきたいと思っている。

誰もやっていないことを探すより、誰もが必要としていることを考えることに今とても興味がある。

posted by Toki Tsuboi | 18:12 | 仕事のこと | comments(0) | - |
ちりもつもれば・・
先日夜のニュース番組を観ていると家電製品の出す二酸化炭素(CO2)の量の多さについて特集していた。TV番組では毎日何かしら環境問題を取り上げている。それだけこの問題は人々の関心を集めているということだろう。

番組の中で興味深かったのは、家庭内でどのくらいムダな電気を使っているかという実態調査。電気は現代の生活にはなくてはならない資源だが、自分では意識しなくとも、気づかないうちに使ってしまっていることがある。家電製品の中にはコンセントに挿しているだけで余計な待機電力を使用するように出来ているものがある。特に10年程度前の製品にそれは多い。このことは最近よく知られている事実なのだが、あえて私も書いてみることにした。

待機電力とは家電製品がリモコン操作でいつでもONできるように待機するために使う電力。家を留守にしても、夜寝ててもコンセントに挿しているだけで勝手に電気が消費されてしまう。意識しなくても電気代がかかっている。この待機電力を抑えれば電気代もその分は減る。番組の実験では、ある家庭の待機電力を抑えるだけで月額1800円も電気代が下がるという結果が出ていた。

電力消費の大きい家電製品は冷蔵庫、テレビ、エアコン、パソコン、洗濯機、どれも現代の生活には必要不可欠なものばかりだ。これらを一日中使用している人は少ないと思うが、何故かコンセントは一日中挿しっぱなしにしてしまう。気がつかないとムダな待機電力を延々と使ってしまうことになる。

待機電力のカットはコンセントからプラグを抜いておくことで解決できる。冷蔵庫のカットはムリでも設定温度を変えたり、エアコンを使わない時間はコンセントから抜いておくとかなりの節電になる。テレビも留守中や寝るときはコンセントから抜いておく。パソコン、モデムもかなり効果的だ。待機電力はなかなかバカにならない量だ。PC用延長コンセントもスイッチ式ならば、使わないところは切ることがオススメだ。

節約はダイエットと似ていてムリをしたり、我慢したりすると続かない。一人ひとりの心がけで確実に節約はできる。少し前向きに考えるだけでもムダなものは省くことができる。私たちは限りある資源を使って生活しているのだから、資源の節約に気を配ることはある意味現代人として必要なマナーかもしれない。ちりもつもれば・・気づかぬうちにそれは大きな力になっているはずだ。




posted by Toki Tsuboi | 18:30 | - | comments(0) | - |
うっかり
自動車運転免許証の更新期限が切れている・・。と気がついたのは失効してからすでに数週間も後のこと。うっかりしていた・・。普段私はほとんど車の運転はしないのでこの免許証は身分証明くらいにしか役に立っていなかった。とある場所で身分証明として提示したとき、店員さんから一言。「コレ、切れてますよ・・」と言われてはじめて気がついた。あーあ、やってしまったか・・。

いけないと思いつつも、昔からどうでもいいことはすぐに忘れる癖がある。たとえばゴミ袋がなくなりそうだから買わないと・・。と思っていても買い物しているときにはうっかり忘れている。買い物の後にそれを思い出して、必要なときは仕方なくそれだけ買いに行くハメになる。今回の運転免許の更新も私にとってはそれと似ている。確かに案内は来ていたと思うけど、後回しにした結果うっかり忘れてしまったのだろう。

今日は朝から江東区の運転免許センターまで行ってきた。朝から並んでいろいろな検査を受ける。平日の昼間にも関わらず意外と込んでいる。免許失効ということで講習2時間を受講することになった。この年になると、授業を受けるという機会はほとんどないから新鮮さもあったが、やはり2時間授業に耐えるのはなかなかつらいものだ。昔勤めていたころはこういうことを口実にして休み時間のような感覚で少しリフレッシュできたけど、不思議なもので今はこういう時間がムダに思えて仕方がない。時間はとても貴重なのだ。

今は時間に追われるほど忙しくないのだけれど、自分が少し気をつけてさえいれば、こういう余計な時間を使わずに済んだのに・・。と思ってしまう。うっかりミスはそのあとの大切な時間までも浪費し、後回しにしたツケは結局倍以上になって自分にかえってくる。逆に言えば時間の浪費を少なくすればいろんな浪費を抑えることが出来るようになるのかもしれない。

人は誰でもミスをする。でもスポーツの世界ではミスしたものは負けたりもする。「時は金なり」というコトバもある。まず「うっかりミス」をなくすことからはじめたい。

「うっかりミス撲滅運動」  まずは3日もつか挑戦です・・。





posted by Toki Tsuboi | 10:15 | 日々のこと | comments(0) | - |
信頼関係
この仕事をする上で一番大切なことは何ですか?と尋ねられたら私は迷わず「信頼関係を築くこと」と答えるようにしている。どんな仕事をすることにおいても人からの「信頼」が大切である。考えてみれば当たり前のことなのだが、これほど難しいことも他にない。

人から信頼を得ることは望んでもそう簡単には手に入らない。それは今日、明日で造られるものではないし、時間をかけて積み重ねていくものだから形としてはとても見えにくい。

人の信頼を得るためには、その人の立場で考えることがまず大前提である。自分の利益のためや、自分の考え方だけを相手に押し付けようとすれば信頼関係はたちまち失われてしまう。相手に利益をもたらすこと。商売においてもそれは同じだ。相手のものを利用して自分のやりたいことをしようとする考え方は、どんな人にも受け入れられない。自分の考えを相手に理解してもらうのであれば、その考えが相手のメリット(利益)と合致していることが前提条件となるだろう。

建築家はとかく「自分の作品性」にこだわる。私も例外なく自分の「作品性」を持ちたいと考えているが、その「作品性」が施主の目指す本来の目的と無関係であってはいけないと思っている。建築家の立場とは何なのだろうか。自分自身を一歩先行くアーティストだと思う人もいる。伝統にこだわる職人と思う人もいる。それらを否定するつもりはないけれど、私は依頼人であるオーナーに利益を生み出すビジネスマンというスタンスがいいのではないかと思っている。

建築をつくるには何がしかの目的がある。逆に目的もなくつくられる建築というものはこの世に存在しない。住宅であれば心地よい生活を楽しむために、お店であればたくさんのお客さんに来てもらうために、企業であれば良い商品を開発するために、建築はその手段としてつくられる。そう考えれば建築はオーナーに対して最大の利益をもたらす手段でなくてはならないはずだ。

当たり前のことだけど、施主の目的をよく理解し、そこに焦点を合わせた的確な提案をしていくことが、結果として施主の利益につながるのだろう。利益はお金ばかりとは限らない。目的をよいかたちで実現することが施主にとって一番の利益だと思う。そこに「信頼関係」が築けたならば、私にとってこれ以上のメリット(利益)は他にない。


posted by Toki Tsuboi | 12:23 | 仕事のこと | comments(0) | - |
売り手市場
1971年〜74年は第2次ベビーブームといわれた年だ。私はまさにその第2次ベビーブーム世代である。日本の人口の中で最も人数が多い世代。この世に生まれてから36年、まわりを見ると、同級生の多くは会社で中間管理職として仕事を動かす立場になっている。早い人なら課長クラスになっている年齢だ。この年齢層に今あらゆるマーケットが注目している。

なぜ注目するのかと言えば・・。単に数が多いからである。私たちの年代を境に出生率は年々減少していった。その私たちは親となる年齢を迎えているものの、子供の数は現在過去最低を記録し続けている。世界では増え続ける人口に問題を抱えているが、日本では子供がいない現状が問題となり、世界とは逆の構図が生まれている。

少し前から、私たちの世代にとって「なつかしいモノ」が世の中に多く出回りはじめた。宇宙戦艦ヤマトや起動戦士ガンダム、といった私たちが子供のころよく見たアニメの商品や、80年代の音楽、さまざまな復刻版商品など、子供のころは欲しくても買えなかったものが今は「オトナ買い」という言葉が私たち世代の消費意欲を駆り立てている。

この社会は需要と供給によって成り立っている。商業メディアはあらゆる部分で、これからも私たちの世代をターゲットにしていくだろう。子供の数が減る一方の世の中ではきっと死ぬまで市場の標的となる。考えようによっては一生飽きずに暮らせるかもしれないが、あらゆる意味で完全なモルモット(飼育)状態といえる。

私たちの世代は次から次へと押し寄せる「モノ」の誘惑に常にさらされながら生きていることを自覚する必要がある。そういう意味では本当に必要なもの、本当に大切なことを自分自身で判断することがとても大きな意味をもつ。自分の物差しをもつこと。自分で価値を判断すること。自分たちの未来は自分たちでつくっていかなければならない。私たちの世代はもうそういう年齢に来ているのだから。



posted by Toki Tsuboi | 12:54 | 日々のこと | comments(0) | - |
自分探しの旅
元サッカー選手の中田英寿さんが世界中を旅している。ご承知のとおり彼はワールドカップドイツ大会終了後に現役を引退した。引退と同時に世界を周る無期限の旅に出ることを決め、次の自分を探すべくさっさと旅に出かけていった。世界を旅すること。こんなにも贅沢なことが他にあるだろうか。

誤解を恐れずに言うなら今の時代世界へ旅に出ることはそんなに難しいことではない。今の日本の社会の中で自分は何になりたいのか・・。これからどうしたらいいのか・・。悩み考える若者も少なくないようだ。大学4年をかけて探すという人の話も聞く。たまたまそんな人の話を聴くと私はつい思ってしまう。もし世界に出ていけば、そういう悩みは1週間もあればで消えてなくなってしまうだろう・・。

私も世界を旅した経験がある。それは与えられたプランで行動するようなものではなくて行きの飛行機のチケットをとっただけの至ってシンプルな旅である。数ヶ月どこに行ってもいいし、誰に気を遣うこともない。だだしご飯を食べるのも、寝泊りする場所を探すのも、すべて自分でしなければならない。旅先で何かあったとしても、それは自分の責任である。飛行場についたときから、次の行動を考えなくてはならない。それを即日から実感することになる。悩んでるヒマなどない。何かをしようとしなければ自分の旅は始まらないのだ。「自由」であることを実感するというのは実はひどく恐ろしいことなのである。

世界に旅に出ることは3つのことが出来れば大丈夫。1つ目はお金を貯めること。アルバイトで100万円程度貯めていれば十分である。2つ目はパスポートをとること。3つ目は自分でチケットを予約すること。補足すれば中学生程度の英語ができること。これだけあれば世界を自由に旅することができる。その先で何を見つけるかは自分次第だ。見つかるまで進めばいいし、見つかったら帰ってくればよい。自分の行く道は自分にしか決められない。それは旅を終えて帰ってきたときの自分が一番よく知っている事実なのだ。




posted by Toki Tsuboi | 20:34 | 日々のこと | comments(0) | - |