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DIARY-TSUBOIARCHITECTS OFFICE
2007みそかの日記
今年も残すところあとわずか。思えば今年もいろんなことがありました。今年も健康でいられたこと。また多方面でいろんな方々とお目にかかり、見識を広げることができたことは私たちにとってとてもありがたく、また幸せなことでした。来年も今年以上に良い年にできるよう一層努力して参りたいと思っております。皆様変わらぬご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

今年はホームページとこのブログを立ち上げ、最初は何を書こうかとアタマを抱えていた次第でしたが、書き始めると不思議なもので、日々考えていることや楽しかったこと、またお施主さんにご説明している内容など、書く材料って探すといろいろあるものです。今年書いたものを改めて読み返してみると、その量がきちんとかたちになって残っていることがとてもうれしくもあり、よくも悪くも自分の今を認識できる材料となっています。お会いした方から読んでるよ!なんて言われると嬉しい反面かなり恥ずかしいですが・・。

来年もこの調子ですこしずつ書き溜めていこうと思っています。チリもつもれば・・山になるかはわかりませんが、毎日少しずつでも前進することが大切かなとも思います。そんな感じでやっておりますので、ちょっと最近ご無沙汰?という方もまた毎週のようにお会いしている方(笑)も含め、おヒマな時にこのページを見に来ていただけるととてもうれしいです。私たちのリアルな日常はこれからもまだまだ続きます。

それでは皆様よいお年をお迎えください!



posted by Toki Tsuboi | 22:18 | 日々のこと | comments(0) | - |
ベランダマジック
ふとした瞬間にひらめく場所があります。どこで・・。ベランダで・・。

以前、糸井重里さんが「うちの事務所のトイレはすごい!」という話をテレビかラジオで聞いたことがある。コレはかなり有名な話。糸井さんは思考に詰まってトイレに入ると決まって一発逆転のアイデアを思い浮かぶそうだ。トイレは何も考えずに1人になってこもれる場所。そこで考えることはただ1つ。「用を足す」こと。非常に明快。さっきまで頭の中は複雑な考えに満たされ「用を足せず」に困っていた訳ですが、ある単純な行為から生まれる思考の整理は、突然降ってきた神のごとく、すべての複雑系から開放してくれるのだそうだ。まさにトイレマジック。糸井さんの事務所にはそんなおもしろい伝説があるらしい。

実は最近私にもそんな場所ができたようだ。どこかと言えばベランダ。普段からいろいろ考えることの多い仕事。行き詰まると部屋をぐるぐる廻る癖がある。しかし廻れば廻るほど、目も頭もどんどん廻る。そしてふとベランダに出て外を眺め、ス〜と深呼吸してみると一瞬思考は停止する。本当に何も考えないことができる。次の瞬間なぜか私は決定打をモノにしている。思い返してみると、そんなコトが結構ある。私もついにそんな場所を見つけたのかもしれない。

ベランダマジック。それは私にとっての勝利の方程式。最近そんなことを勝手に思い込んでいる・・。



posted by Toki Tsuboi | 22:59 | 仕事のこと | comments(0) | - |
メリークリスマス
ゆき      ※       ※
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クリスマス2007

もみの木とスノーマン ウニコの湖畔にて・・。



posted by Toki Tsuboi | 00:54 | 日々のこと | comments(0) | - |
住所変更の告知です。
寒い日がつづいています。皆様風邪などひいていないでしょうか。インフルエンザが昨年に比べ一ヶ月以上もはやく猛威をふるっていますので健康管理には皆様十分にお気をつけください。思えば今年もいろんなことがありました。来年はですねー・・。鬼に笑われてしまうので、また来年にお話したいと思います。

さてこのブログを読んでいただいている方はお気づきかと思いますが、私たちは今年の夏に移転をしました。移転後もバタバタとしている間に、移転のご案内をすべての方にお伝えすることができず、申し訳ありませんでした。案内が届いていない方、(ほとんどの方ですが)本当にごめんなさい。ここで住所変更の告知をさせていただきます。

新しい住所は↓コチラです。

新住所
〒154-0017
東京都世田谷区世田谷1-23-9-305
tel 03-6424-5666
fax 03-6424-5667
mail home@tsuboi-archi.com

旧住所にご連絡いただいた方、郵便局に転送届けを出していますが、こちらに届くのは一週間くらい遅れてしまうとのことです。大変ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い申し上げます。



posted by Toki Tsuboi | 20:55 | - | comments(0) | - |
としのせ
師走も半ばに差し掛かり、今週はいたるところで忘年会が開かれています。
ありがたいことに私めもいろいろな方から忘年会のお誘いをいただき、大変嬉しく思っております。思えば今年もたくさんの出会いがありました。親しい友人との再会や、お会いしてみたかった方とお話できる機会にも恵まれたり、出会いの大切さを実感します。

この季節は人に会う忙しさもありますが、それ以上に大切な出会いも多いからそのぶん毎日活気があって楽しい。買ったばかりの手帳には、仕事よりも忘年会の予定から埋まっていく・・。おかげさまで肝臓のほうも大忙し。身体の中のアルコールがしばらく抜けることはありません・・。

としのせは、忙しいほどありがたい。でも身体にはくれぐれもご注意を!
人に言えた義理ではありません。

posted by Toki Tsuboi | 21:05 | 日々のこと | comments(0) | - |
宙からの景色
再び福岡へ日帰り出張です。前回と同じく飛行機で2時間だなんてほとんど通勤時間のような感覚です。今回も羽田空港まで電車移動。冬至が近づき朝6時といえども外はまだ真っ暗です。飛行機に乗り込んだのは朝7時過ぎ。出発した機体は急上昇しながら東京湾の上空を旋回する。昇ったばかりの太陽がオレンジ色の光を放っている。窓から見る機体の片翼は横から受ける日の光で紅く発色し、まるで重力から開放された火の鳥のようにも見えた。

飛行機に乗るのは正直言って好きではない。ただ、時折見られる宙の世界は一瞬息をのむほど美しい。雲の上の別世界。ブリリアント・ブルーの広大な世界は、とても日常世界の延長とは思えぬほどに、どこまでも深く透明だ。下を覆う白い雲の群れが、そのことをより一層引き立てているように見えた。

「どこでもない場所」

そんな言葉が頭の中に浮かんだ。

怒涛のように福岡で仕事をこなし、帰りの飛行機に乗るべく福岡空港へ向かった。再び2時間のフライト。東京湾の上空に差し掛かる。窓から見下ろす東京の夜景も美しい。行きとはまた違う種類の美しさだ。人々の生活が闇の中で光となって浮かび上がる。自分の生活もあの中の1つなのだ。

「そこにしかない場所」

帰りの機内ではそんな言葉が頭の中に浮かんだ。


posted by Toki Tsuboi | 22:13 | 仕事のこと | comments(0) | - |
テレビの大きさ
最近のテレビは薄型だ。液晶画面が格段に進歩したことで、画面を大きくしても美しく観られるようになった。そして家庭用のテレビがあきれるほど巨大化しつつある・・。

新しく家を建てることで、テレビも買い換える人は多い。設計の打ち合わせで「最近出た大型液晶テレビ!あれほしいんですよー。」とお施主さんの目じりが下がる。それはお施主さんの夢のひとつだ。その気持ちも理解できる。だからこその分悩みも大きい。

設計をすすめながらご家族の生活のことや、趣味のことなど、お話を聞いているとこちらも楽しい。それは人が使う場所や空間の話が中心。あくまで主役は人である。だがある時からテレビが大きな存在として現れる。そして、その大きなテレビをリビングの中心にドカンと置きたい。という話になり、それから先はテレビが話題の中心に居座る。気がつくとテレビのための空間を設計することが求められていたりする・・。

リビングの一角にテレビを置く人は多い。設計側もある程度は想定する。ただ、最近のものはとにかく大きすぎるのだ。その存在感はインテリアの空間を圧倒し、いくら想像してみてもそこで皆がたのしく団欒する光景に結びつかない。食事中でもテレビをつけばその圧倒的な存在感で、皆の会話はかき消され、テレビが生活の「主役」になってしまう。もはや生活の「一部」を超えるような迫力だ。まさに顔の毛穴まで見えそうである。

現代の生活でテレビは必要な情報ツール。昔から父親の給料が上がるとそれに平行してテレビも大きくなった。テレビの大きさはその家の経済を示すひとつのバロメーターだから皆大きなテレビに憧れた。今もそれは変わっていないように思う。最近は必要以上に大きいことがテレビのスタンダードになりつつある。

どうやらこの悩みはしばらく続きそうです・・。


posted by Toki Tsuboi | 22:14 | 仕事のこと | comments(0) | - |
消えた建物
10年前に勤めていた設計事務所で、渋谷のある飲食店ビルを設計したことがある。入社1年目で初めて設計担当をさせてもらった建物。苦労もした分いろいろと思い入れもあります。完成して10年が経ち、たまに近くを通った時は、中をのぞいたりしてお店が繁盛している様子を見るのが、私の密かな喜びでした。

先日近くに用事があったので、いつものようにその店のビルに寄ろうと道の角を曲がった。せわしなく人が通り、あまり立ち止まれないような場所なのだが、思わず立ち尽くしてしまった。その場所の風景は以前とは違うものになっていた。

ビルは跡形もなく、その場所だけ歯が抜けたみたいに風が抜け、少しだけ青い空が見えた。肩の力が抜け、軽い喪失感を覚える。思えば店舗が渋谷で10年がんばるのは大変なこと。でも10年もの間、この街の風景の一部を担っていたこともまた確かなことだ。

このビルがなくなったことを気づく人がどれほどいるだろうか。自分に問いただしてみても自信がない。すぐ隣のビルが何だったか聞かれても、思い出せない。渋谷の街には人の目を引くために人も街も鮮やかな装飾を施している。逆にみんなそうであるが故に、ひとつひとつは何の記憶にも残らない。記憶のない街。ここはそういうところだ。

思い返すと、あの建物が完成するまで多くの人が関わり、そして多くのお客さんが利用した。10年という時間とそこでの営みはここに何かを残したのだろうか。はたまたこの更地のように何も残ってはいないのだろうか。私の軽い喪失感はやがて小さな疑問へと変わっていた。

この場所にまた違う建物が建つのだろう。何ができるのかは定かではない。建物が新しくなれば過去の記憶は完全に消えるだろう。しかしこれから先の10年もこの深い霧はなかなか晴れることはないように思う。



posted by Toki Tsuboi | 18:56 | 建築のこと | comments(0) | - |
手帳のリアリティー
今日から12月です。今年も残すところあとわずかということで、来年度の手帳を買いに行ってきました。

毎年手帳はよく利用する書店で購入しています。先日ある情報誌を読んだときのこと。何気なく読んでいるとそこに手帳に関する記事が書いてありました。「スケジュール管理」に関するアンケート。みんなどんな風にスケジュールの管理をしているのでしょうか。のぞき趣味かもしれないけど少し興味があります。

スケジュール管理の工夫は人それぞれいろんな方法があっておもしろい。アンケートの中で興味深かったのは多くの人はスケジュール管理をまだ手帳でしているということ。これだけコンピューターが発達した時代に、スケジュールの管理という最も単純で、パソコン管理しやすそうなものが、まだそれほど普及していない。IT業界の社長ですら、手帳が一番重宝しているという回答もありました。

会社でのスケジュールはパソコンで。という方もいらっしゃると思いますが、個人的な、また自分流の管理方法になった場合、手で書いて持ち歩くというシンプルな方法が結果として支持されているようです。

自分に置き換えて考えてもやはり「手で書いたこと」は忘れない。いや忘れてもあそこに書いたということは覚えているし、仕事のメモも手で書くから覚えている。パソコンに入力したことは不思議と自分の脳に直結しない。

ある番組ではパソコン入力時の脳の働きが手で何かを行っている時に比べて格段に鈍くなるという結果があった。コンピューターが発展し、脳解析ができるようになってそのことがわかってきたというなんとも皮肉なことですが・・。道具としてコンピューターが発達することで、いろいろなことが便利になって、いままでわからないこともわかるようになってきた。そのことはとても大切なことだと思います。

ただ、それを使いこなすのは人間の脳。記憶と忘却もつことで人は自分らしくいられるのかもしれません。人の脳は保存も削除もできない。でも努力して覚えることと忘れることができる。その繰り返しが毎日の生活を象っているのだと実感する今日このごろです。


posted by Toki Tsuboi | 20:05 | 日々のこと | comments(0) | - |