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DIARY-TSUBOIARCHITECTS OFFICE
出かけた先での嬉しい出来事
北欧建築のスライドレクチャーが行なわれるという情報を入手し、新宿まで聴きに行くことにしました。スライドレクチャーは北欧の建築家アルネ・ヤコブセンの作品を写真家の吉村行雄氏がデンマーク各地で取材された貴重な映像。枚数も相当あってとても見ごたえのあるレクチャーでした。

レクチャー終了後に懇親会があったので参加することにしました。レクチャー以外のお話を伺えたこともとても嬉しかった。さらに嬉しかったことがこの日もう1つあり、この会場に来ていたある建築家の方にお会いすることができました。彼が私のことなど知るよしもないのは十重承知していましたが、ここでお目にかかれるのも何かの縁。思い切って声をかけてみようと思い立った。

以前から彼の手がけた住宅作品や文章の表現力に好感をもっていた。活躍している建築家の中には傍から見ているだけで十分という方もいれば、一度お話してみたいと思う方もいる。そう思える人は意外に少ない。まして会える機会などはめったにない。彼は私にとってそういう存在。あのーすみません。と恐る恐る声を発してみた・・。

お話してみると想像していたとおり(私の勝手な想像)のとても気さくな方。笑顔で対応してくださったことがとても嬉しかった。懇親会が終わるときだったので、いろいろお話したいことがあったのですが、ご挨拶程度の会話になってしまいました。ご縁があればまたお会いできることがあるかもしれないという淡い期待をもちながら、会場を後にしました。

またそのときが来るのを気長に待ちたいと思います。




posted by Toki Tsuboi | 18:25 | 日々のこと | comments(0) | - |
弾丸日帰り出張
今日は日帰りで福岡まで出張に行ってきました。朝1番の飛行機に乗り、福岡についたのは朝9時。はやいです。羽田空港に行くほうがめんどうなくらい、片道2時間のフライトは短い。空港でおにぎりを買ったのですが、仕事の資料を読んでたら食べるヒマもなくあっと言う間についてしまった。そこから福岡天神まで地下鉄で移動。福岡市役所は立派な建物ですねー。役所に建築確認申請という手続きにきたのですが、かなりの混雑。手続きが終わるのにかなりの時間がかかった。朝買ったおにぎりはまだカバンにはいったまま。役所を出てから土木事務所に行くために西鉄に乗る。こちらも行政の手続きに時間を要し、終わったのは15時半を過ぎた。せっかく福岡まで来たのだから寄りたいと思っていたところもあったのですが、帰りの飛行機に乗る為タクシーをとばして福岡空港へ。搭乗時間ギリギリセーフと思いきや、飛行機は完全に遅れていて、急いで損した感じ。やっと朝買ったおにぎりを開けて今日最初の食事。空港ロビーでの食事は何とも味気ないけど、こういうときは仕方ない。40分遅れで羽田空港行きの飛行機で東京着。そこから打ち合わせをするため、銀座へ移動。打ち合わせ終了したのは23時。かなりグロッキーぎみで、カバンをもつ手がだんだん下がってきた。帰ったら明日の支度。あー。暖かいお風呂に入って明日のためにスコンと寝ましょう。

posted by Toki Tsuboi | 01:25 | 仕事のこと | comments(0) | - |
ラヂオの時間
毎日の日課でラジオを聴いています。特別意識してそうしているわけではないのですが、どういうわけかこれが日課になっています。

学校を卒業してから建築設計事務所の門をたたいたのは今から10年以上前のこと。当時の設計事務所のスタイルは、(今もさほど変わりませんが・・。)小さなビルの一室がアトリエになっていて、製図机が何台も並び、模型や資料が積まれ、コーヒーの香りが漂う中、スタッフたちが夜遅くまで仕事をしているといった具合でした。

3つの設計事務所に勤務したことがありますが、どこでも共通していたのはラジオでJ-WAVEが流れていたこと。いつだったか他の事務所に勤めた友人に聞いたらやはり同じ様子。いろいろチャンネルがある中で、なぜかJ-WAVEがかかっている。いつからこの習慣があるのだろうか。何事も10年続けていると、J-WAVEがかかっていないと不思議と落ち着かないのです。好きで聴いているというより、何と言うか・・日課なんです。仕事に集中していてほとんど聴いてないときもありますが、なんとなく世間の情報が耳から入ってくる感じがします。

今日はミシュランの世界の三ツ星レストランに東京のお店がたくさんランクインした話題がありました。よく聴いてみるとミシュランとは欧州のタイヤメーカー。なぜタイヤメーカーのレストランガイドがこれほどまでに知名度をあげるのでしょうか。タイヤメーカーが車で行けるおいしいレストランを紹介することで、カーライフのあり方を啓蒙する仕掛け。タイヤは車だけでなくライフスタイルの一部を担うという企業のイメージ戦略から始まったことのようです。今ではミシュランの3つ星を獲ることは世界でも大きな評価になっています。

こういう話が仕事片手に耳から入ってくるとおもしろい。なるほどー。タイヤからは一見想像もつかないけれど、コンセプトデザイン次第で面白い世界が広がるもんです。明日も特に意識はしないけど、やっぱりラヂオを聴いているのでしょう。



posted by Toki Tsuboi | 22:12 | 日々のこと | comments(0) | - |
バリアフリー
バリアフリーは福祉や建築の分野でよく使われている言葉です。
バリアフリーとは何かと聞かれれば、段差をなくすこと、廊下の幅を広くすること、手すりをつけることなどが思い浮かぶ。最近ではわりと誰もが知っているにも関わらず、日常の風景では限られた価値観や場所の中でしか実現していないような気がするのはなぜだろうか・・。改めて考えてみるといろんなことが頭の中をよぎった。

バリアフリーという言葉の意味をもう一度問い直してみたい。バリアフリーとは障壁であるバリアーをなくすこと。障害者、高齢者を含む誰もが生活する上で支障のない構造を築くこと。そこには精神的な、また心理的なバリアーをなくすという意味がある。このことを考えてみたとき、一般論として「障害者や高齢者のバリアーをなくしてあげる」というやや上から目線の考え方が先行してはいないだろうか。障害者や高齢者に対してバリアーをなくさなければいけないのはむしろ健常者や若年者のほうかもしれない。

たとえば誰もが使いやすく、快適に生活できることは決して障害者や高齢者に限った話ではない。むしろ誰に対しても必要だし、望まれることだ。バリアフリー=「心のバリアーを取り除くこと」と言いなおしてみれば、私たちの毎日の生活には実に多くの障害があることに気づかされる。それを取り除くことがバリアフリーだとすれば、単に段差の解消や手すりの話に限らないことがわかってくる。現代の日本にはまだまだこの考えは浸透していないのかもしれない。快適に自分らしく暮らすことは誰もが共通して持っている当然の権利なのだから。



posted by Toki Tsuboi | 23:48 | デザインの手法 | comments(0) | - |
オープンハウス訪問
「ますいいリビングカンパニー」山崎さんの完成オープンハウスに行ってきました。あいにく天候がよくなかったのですが、山崎さんのお知り合いの方々が多数お見えになっていて、とてもにぎやかなオープンハウスでした。

山崎さんとの出会いは今から2年前の夏。私たち夫婦はバックパックを背負い、北欧フィンランドを旅していました。北欧の建築家アルヴァ・アアルトの夏の家を見学したとき、時を同じくして日本から来ていた山崎さんと出会いました。彼は10日ほどの期間滞在するらしく、旅の目的地もほぼ一緒だったことから、何日間かご一緒させていただきました。その時の縁で、今回彼の手がけた住宅のオープンハウスに誘っていただいたのでした。

見せていただいた住宅は小さな敷地に工夫して創られた遊び心のある空間。私たちも彼と久しぶりに再会して、いろいろ話ができたことがとても嬉しかったです。
これからの彼の活躍に期待しています。私たちもいい仕事がしていけるようにがんばりたいと思います。

山崎さん3ショット
山崎さんとの3ショット

小野さん写真撮ってくれてありがとうございました!



posted by Toki Tsuboi | 21:43 | 建築のこと | comments(0) | - |
秋の収穫祭
11月2日から東京農業大学で、秋の収穫祭が開催されている。
今年世田谷に来てから、東京農大がわりと近くにあることを最近知った。
大学の文化祭の中でも東京農業大学の収穫祭は3つのキャンパスで10万人が訪れるほどの大イベント。おもしろそうだったので、行ってみることにした。

自転車に乗っていくと、大学前は人がいっぱい。そんなに人気があるんだなあ・・。敷地内に入ると100を越える露店(100%農大生運営)が軒を連ねていて、いろいろなものが売っている。

まず有機野菜、有機米など学生が研究してつくったものを売っていたり、無料で配っていたりする。活気があってとても楽しそう。学生も自分たちがつくったものをお客さんに提供することができてマクロビオテックの産直市場といった感じ。これは人来るわけです。学生たちの苦労話が聞けたりして・・。
お金儲けではない、創った人、買う人のお互いの顔が見える。理想的な直接販売。こんな風景って何かいいですね。

露店
学生たちによるたくさんの露店

次に食べ物の露店。いろいろ工夫をしてみんな独自の料理をつくっている。いくつかの店の食べ物を買って食べて、これもなかなかおいしかった。店を廻っていて気づいたことがある。ここに出ている農大生の料理は有機野菜や、天然モノにこだわってつくっている。非木材紙で出来ている器、国産間伐材の割り箸、串類、生ゴミは何と大学内で一年間かけて微生物分解して土壌改良材になり学内循環されている。
分別ごみ
設置された10種類に分けられる分別ゴミ

学内にはゴミ収集場所があって、ごみの分別は10種類に分けられている。ゴミ担当の学生がたくさんいて、捨てるものの分別の仕方をその場で教えてくれる。大学内にごみが散らかっていることはなく、徹底的にゴミを管理していることが伺える。スローガンはエコロジー。大切な何かをここの学生は地で学んでいるような気がした。出ているすべての店が「地球環境」や「食のありかた」を考えている。

建物の中に入ると、学生が研究してきたものが各教室で展示されている。
その土地で取れた野菜や米を地元で消費できる食の循環構想。
世界で雨量の少ないアジア・アフリカ地域に適した農業事業の提案。
都市部の建築緑化による、CO2の削減。
家畜の糞の利用したエネルギー開発。
ソーラー発電による耕運機の開発。
挙げればまだまだたくさんある。

ご説明
学生の熱心な説明

それぞれの教室には研究した学生たちが、訪れた人に率先して説明している。
私たちに説明してくれた2年生の学生は、「僕は農業を勉強したくてこの学校に入ったんです。もっといい農業環境がつくれるような研究をしていきたい。」と言っていました。

この収穫祭の風景がそのまま将来の日本の姿になることを願ってやまない。
帰るときはこの収穫祭になぜこんなに人がたくさん訪れるのかわかったような気がした。今の時代、日本の将来に不安をもっている人はそれだけ多いということかもしれない。こんなにも明るく、そして前向きに「環境」について考えている彼らにエールを送りたい。日本の未来は明るい・・。そんな気持ちにさせてくれる収穫祭だった。


posted by Toki Tsuboi | 23:39 | 日々のこと | comments(0) | - |