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DIARY-TSUBOIARCHITECTS OFFICE
坪井さん発見?
最近友人から「坪井さんを発見しました!」というメールをもらうことがある。

街を歩いているときにでも見かけたのかな?声かけてくれればいいのに〜。
と思っていたのですが、実は私のことではなくて、まったく違う方のことのようです。
そして先日私も東○ハンズでその「坪井さん」を発見してしまった・・。

「つぼ押し健康家族 坪井さん」という携帯ストラップ。

思わず手にとってまじまじと眺め、気が付けばそれを持ってレジに並んでいた。
よく見るとこの「坪井さん」にはご家族がいらっしゃるようで、それぞれ名前、年齢、特技などのプロフィールも書かれています。
名前、年齢、特技も様々。「指圧」は家族共通の趣味なのでしょうか?
キャッチフレーズは「健康管理は坪井さんにおまかせ!」
なかなかいい仕事をしそうな感じ。親近感倍増です。
この指圧棒の家族は「うんちく」もそこそこあり、有効な使い方が書いてあります。
でも最後に「これを使っていちじるしい体調不良や症状が悪化したときは病院に行きましょう」って。思わず笑ってしまいました。

この家族、私よりとても有名なようです。
くやしいですが、そこのところは負けてマス・・。
インターネットで調べたら坪井さんには色んな親族がいてこれまたびっくり。
ちなみにこの家族と私たちは一切関係はございませんので、あしからず・・。

坪井さん
つぼ押し健康家族の坪井たけふみさん(63歳だそうです。)
撮影:坪井当貴




posted by Toki Tsuboi | 20:34 | 日々のこと | comments(0) | - |
開けたの誰?
息つくヒマがない・・。という時がたまにある。
仕事で忙しいのではない。大したことではない何かが一斉に重なることがある。そういう大したことのないものはやった端から忘れてしまうことはよくあることだ。
ただ、今それをしたのかしなかったのか・・、まるで思い出せずにいる。
そのフタを開けたのか開けなかったのか・・。それが問題だ。

仕事の段取りを終え、一息つこうと近くのコンビニまでお茶を買いに行った。
お茶を買ってきて、いつもの席に座る。なんとなく考え事をしていると、インターホンがなり、頼んでおいたカタログが届いた。
ハンコを押している間に電話が鳴った。
宅急便を受け取ってすぐに電話に出ると、勧誘の電話・・。ゴメンネ今結構です。
すると携帯の電話が鳴り、友人からだった。しばらく話をした後電話を切った。
やれやれ・・。と思いながらまたもとのイスにすわり、さっき買ってきたお茶に手を伸ばした。

あれ?フタに触って気がついた。このフタ既に開いている・・。
フタは閉まっているものの、明らかに1度開けた形跡がある。
さっき買ってきてから開けたっけ?
それがどうしても思い出せない。
これ開けたのかな〜。でも最初から開いていたってこともあるかも・・。
でも売り物が最初から開いているなんてことあるかな。
そんなコトを考え始めると想像力にスイッチが入って、どうにもとまらない。
小さいころ、グリコ・森永事件が世間を騒がせた。
当時母に「お店で買ったものでフタが開いていたら絶対に口にしてはいけない」と言われたことを思い出してしまった・・。
でも、折角買ったのに・・。もし自分で開けていたのなら大丈夫だし・・。
いやいや万が一っていうこともある。やめておいたほうが無難・・。
二人の自分が頭の中で激論を交わしている。

そうこうしているうちにまた電話が鳴り出した。
今度は仕事の電話。
打ち合わせの資料をつくらなければならない。
休憩は強制終了。
気持ちを切り替えて机に向かう。
開けたのか、開けなかったのか、それは依然として問題なのだが・・。

1時間後、もう1本お茶を買ってきた。フタは完璧に閉まっていることを確認して。




posted by Toki Tsuboi | 20:14 | 日々のこと | comments(0) | - |
風のお届けもの
事務所の窓を開けていると、どこからかとてもいい香りがする。

うちの事務所の向かいには、世田谷でも有名な洋菓子屋さんがある。
窓をあけていると、お菓子を焼くいい香りが風に乗ってこちらまでやってくる。
いやなにおいならたまったものではないが、お菓子の香りなら歓迎したい。
先日まで改修工事をしていたので、しばらくはお休みだったのですが、
10月に入って営業を再開されたご様子。

ここのケーキやお菓子を買って食べてみたら、評判どおりにとてもおいしい。
うちの事務所からお土産を持参するときにはここのお菓子をよく買っています。
仕事をしていると、今日も焼き菓子の香りが風に乗って届けられる。
もしかして「風味」ってこういうことでしょうか?
味も一流なら香りもまた一流なんですね。
予想ガイなご褒美をいただいた気分です。

仕事の手を休め、ベランダに出てしばし休憩・・。



posted by Toki Tsuboi | 21:28 | 日々のこと | comments(0) | - |
道具の大切さ
生活・仕事の両方でいつも道具の大切さを実感します。

私たちの事務所の椅子はデンマークの巨匠アルネ・ヤコブセンのセブンチェアを使っています。見た目のデザインもさることながら、この椅子を置いているには訳があります。
一般論として、椅子にはどのくらい予算をかけたらいいか?という施主さんからご質問を
いただくことがあります。
そんなとき私たちは、ショールームなどに行って実際に椅子に座ってみて決めることをおすすめしています。必要であれば私たちも一緒お供してアドヴァイスもさせていただいています。何を買うにもそうですが、値段がいくらかということはとても重要なことです。
いくらでもお金を使えればいいですが、そんなことは現実にはありえず、私もふくめて
限られた予算の中でよいものを探したいと思っているはずです。
だからこそ・・。金額からモノを選ぶことをしないことが大切だと思います。

セブンチェアはヤコブセンの1950年代の名作でありながら値段はそんなに高くありません。決めた理由は値段ではなく、その座り心地のよさに感動したからです。
私たちの仕事は椅子に座って仕事をします。ヘタすれば食事やトイレ以外一日中座っていることも少なくありません。そんな「作業環境」の中で、椅子の存在は特別大切なものです。
いくらデザインがよくても1時間も座っていられない椅子もあります。(そういうモノは大抵デザインもよくないですが。)そういうものにお金を払うことほどつまらないことはありません。

お客さんとの打ち合わせは時には6時間に及ぶこともあります。
お客さんも6時間同じ椅子に座っていることはおしりや腰にとってもつらいことで、安物の椅子ではおしりはすぐに限界をむかえてしまいます。
座っていて椅子の「存在」を意識しなくなったとき、椅子はその「存在価値」をもつことができるのだと思います。
何を隠そう、私は腰痛持ち。以前は椅子に2時間も座れませんでした。
セブンチェアと共に暮らし始めてからは、そこが一番のお気に入りの場所になっていて、
座っていても不快感をまったく感じません。すぐにその存在を忘れ、作業に没頭できるようになりました。
この静かな感動が私の毎日の「作業環境」を支えています。
これは詰まるところ、私にとってPrice lessなのです。
道具を長く使う秘訣はここにあり・・。なのかもしれません。

セブンチェア
アルネ・ヤコブセンのセブンチェアです。
撮影:坪井当貴





posted by Toki Tsuboi | 23:06 | デザインの手法 | comments(0) | - |
小さな親切
先日渋谷の町に買い物に出かけた。
買い物の帰りに大きなバックパックを背負った外国人の青年が一人、困った顔で人に声をかけていた。渋谷という街の性格もあったと思うが、誰一人としてその青年に振り向きもしない・・。お気の毒なことこの上ない。

このままいくと私にも声がかかる。

数年前、私も外国で同じような経験をしたことがある。地図をみても何が書いてあるかわからないし、ここがどこかもよくわからない。でもそんなとき必ず助けてくれる人が現れて道案内をしてくれたり、目的を達成するために力になってくれた。
そんな小さな親切、時には大きなお世話もあったけど、旅先で心細いものにとってはとてもありがたいことだった。

エクスキューズミー?・・はい!思わず即答してしまった。
英語はそれほど喋れない。でも彼が何をしたいのかぐらいは理解できるはず・・。
聞くと○武デパートに行きたいらしい。
なんだ、そんなこと。お安い御用。で、何買うの?
日本に居た記念にお箸とお茶碗を買いたいらしい。
○武デパートは歩いてもそんなに遠くない。
いいよ。そこまで一緒に行こう。
私は彼を○武デパートまで案内することにした。
国はどこ?カナダ?渋谷は一度来てみたかった街だったらしい。
でもがっかりしてない?そんなことないよ。とても刺激的な街だよ。
彼はこの街をいたく気に入ったご様子。
ここが○武デパートだよ。ご希望の品はたぶん和食器コーナーに行くといいよ。
ありがとう。ハブアナイスデイ!

数年前、海外でたくさん人にお世話になったお返しを今やっとできたような気分。
私も少し嬉しかった。
小さな親切。
旅行者にとってこれほどありがたいものはない。




posted by Toki Tsuboi | 22:40 | 日々のこと | comments(0) | - |
柿の木
今日からもう10月です。いろんな意味で実りの秋がやってきました。
事務所の移転を終えてから早いものでもう2ヶ月半が経ちました。
事務所の窓をあけると、目の前に大きな柿の木があります。うちはマンションの3階。
手を伸ばせば届きそうなくらいに柿の木はマンションに寄り添って生えています。
このマンションに決めたとき、この柿の木が気に入ったことも要因のひとつでした。
高さは10mくらいあって、何年くらいここに生えていたのでしょう。
今は私たちの日常の一部になり、柿の実を見るのは楽しみのひとつになっています。

7月にここに来たころ、柿の実はまだ青々としたシブ柿で、真夏の太陽をサンサンと浴びながら、私たちの目の前にプラプラとぶら下がっていました。最近その柿の実たちがいよいよオレンジ色に変化しはじめています。

手を伸ばせば届きそうなのに届かない・・。さるかに合戦のカニさんのような気分。
あれ?昨日まであそこにあったのに・・。下を見たら、熟れて落ちた柿がアスファルトにたたきつけられて、ぺしゃんこになっているではありませんか。
えーもったいない・・。どうしたらいいの?
私たちは青くなり、ショックを隠しきれない・・。

やはりカニはカニでしかないようです。仮に手が届いたとしても、人の持ち物に手を出すサルになるわけにもいかず、かといってみすみす無残にも目の前で別れも告げずに去ってゆく柿たちの姿にいたたまれない気持ちをどうすることも出来ず・・。
こんなこと許されていいのか。そしてこんな悲しい結末があっていいのか。トホホ・・。

これではカフカの「変身」のような結末ではないですか・・。
そこにあるのは「不条理」そのもの。
カフカのこんなコトバが私たちの脳裏をよぎりました。

うーん実に悩ましい。私たちの目の前に難題がぶらさがっています・・。

柿1
おいしそうな色になっているんですよコレが・・。

柿2
これなんか5個もあるのに・・。やるせなさも5倍です。


posted by Toki Tsuboi | 00:30 | 日々のこと | comments(0) | - |