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DIARY-TSUBOIARCHITECTS OFFICE
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「人」がつくるということ。

未来では、今ある職業のいくつかはコンピューター(人工知能)やロボットに代用できるようになると言われています。

ある経済誌では将来人がいらなくなる職業のランキングなどが掲載され各業界の仕事へのありかたが問わる時代となりました。

記事によればロボットやAI(人工知能)があらゆるサービスを代用するようになり、人件費の削減やミスの減少、

あらゆる面で合理化ができるとともにこれから超高齢化社会を迎える日本の産業の人手不足にも役に立つということが

書かれていました。

 

私は建築・住宅分野に身を置いているので、やはり住宅分野のことが気になります。そのような時代を迎えたときに

私たちの職能は一体どのようなっているでしょうか。特に住宅メーカーでは今後このような動きが顕著に表れてくるでしょう。

営業、設計、施工のシステムはコンピューターで管理され、コンピューターシステム上で施主の要望をプログラム化し、

多様なパターンの中からプランを抽出し、見積書とともに施主にプレゼンテーションができるようになることでしょう。

もちろん営業マンは必要ないですし、メンテナンスや保証についてもシステムで一括管理します。

現場作業はほとんどなくなり、工場で部品化したものを現場で取り付けていくので、現場の人件費も削減できます。

これは私の予想ですが、きっとそのような時代になるのはそう遠くないような気がします。

 

そのような時代を迎えたとき、丁寧に住宅を設計をしている建築家などは果たして世の中に存在しているでしょうか?

結論を言えば、私は未来も確実に存在できていると思っています。決して楽観的には言えませんが、

自らの仕事の意味をどこに見言い出すかによって生き残っていく可能性があるのではないでしょうか。

 

私は住宅の主役は「人」であると思っています。施主が主役であることは言うまでもありませんが、その施主のために

働く人々もまた大切な脇役であると言えます。建築家は施主と現場をつなぐコーディネーターとしての役割を果たし、

職人の丁寧な仕事はその家に住む施主に大きな喜びを与えます。

 

この10年住宅の設計してきて思うことは、当たり前のことですが一人として同じ施主はいないですし、

かかえる事情も本当に様々です。その結果家も決して同じものにはなりません。

家を建てるということは、施主の人生の物語の一部を描いていくことです。

そんなアナログのかたまりのような仕事は人しか向き合うことはできないでしょうし、人しか解決できないのだとも思います。

家ができた喜びが「よい家づくりの総合的な結果」で現れるものだとすれば、それは決してロボットでは実現できないものです。

 

そんな時代がやってくると、自分の職業や仕事が将来なくなってしまうのではと心配になることもあるでしょう。

しかし人のために役に立つという思いはどんなサービスでも原点としてあり続けなければなりません。

考えないでできる職能や仕事はいつかシステムに代わっていくことでしょう。でも考え続けることができれば

未来を切開くための必要な人材になるはずです。私たちの職能もそのようなものとして残り続けていくと信じたいです。

 

 

 

posted by Toki Tsuboi | 12:00 | 設計のこと | comments(0) | - |
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