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DIARY-TSUBOI-ARCHITECT&ASSOCIATES
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建売住宅リノベーション
東京板橋区の閑静な住宅地。ハウスメーカーの建売住宅にお住まいのご夫婦から
リフォームのご依頼がありました。

ご主人が定年を迎え、予てより希望されていたご自宅のリフォーム。
某ハウスメーカーで建てた住宅なので、事情を知っている同じ会社にリフォームを依頼するという
流れがごく一般的かもしれません。

しかし、長年住まわれてきたご夫妻にとって、この家の良いところも、そうでないところも
隅々まで知り尽くしていることから、リフォームをするときには専門家を入れたほうがよいと
お考えになられたようです。

築20年の比較的新しい住宅ではありましたが、1階のリビングに光は入らず、いつも
電気をつけていなくてはならないことがとても不満であること。また中途半端な場所に壁があるため、
部屋を続けて使うことができず、家具を置いてもなんとなくしっくりこないということが
悩みのタネだったそうです。夏は暑く冬は寒い。この点もリフォームで是非改善したい内容の1つ。

これからは夫婦2人になるので、今の間取りの使い勝手の悪い部分は是非とも改善したいし、
何とか明るいリビングで生活したい!はじめてお会いしたときにご夫妻から切実な希望が
伝えられたのを覚えています。

建築家が関わるリフォームには、すべてをやり直すビフォーアフターのようなリフォームもありますが、
既存住宅の問題点に目を向けて、適切な治療を施していく部分リフォームの手法もあります。
今回は、今まで生活してきた家のよさを残しつつ、同じ間取りから新しい可能性を引き出すことに
設計の主眼を置きました。

まずとりかかったのは、この住宅の耐震性能と断熱性能の確認。
部分的に壁をとったり床に開口をあけるために耐震計画と断熱計画は同時にすすめます。
既存住宅の性能を上げ、なおかつ光や風通し、動線上の不便さの解消するために
床や壁に穴をあけることが、決してこの家の性能にダメージを与えないように慎重な検討を行いました。

建てこんでいる土地のため、2階バルコニーの出っ張りが、1階に大きく影を落としてしまうので
2階の床に孔をあけ、床をガラスにすることで十分な日照が得られるような工夫をしました。
また、ガラスもあえてトーメイガラスを使って上下に視界をつなげることで双方のコミュニケーションが生まれたり、
2階の部屋の壁紙の模様が、1階のインテリアの一部にもなってしまうというこの不思議。
いままでは決してつながらなかった空間が連続して見えてくるのはとても新鮮な感覚があります。

今まで客間だった空間はリビングとして使えるよう、廊下からの入口を追加したり、
リビングの壁に、玄関まで見通せるように室内に窓をつくるなど、見慣れた空間に新たな視点と
奥行きを提供することができました。

「まるではじめからこうであったように。」

それがこのリフォームが成功するためのキーワードとなりました。
お引渡しのあと、ご夫妻から同じ間取りにここまで可能性が眠っていたとは!と
お褒めの言葉をいただけたことは、本当にうれしい限りです。
「本来こうあるべきこと」を丁寧に抽出できたリフォームの好例です。

1.JPG
1階の天井を抜いて、2階の部屋とつながりました。明るい光が入ってきます。
住み慣れた空間に新しい視点が生まれてとても新鮮です!
13.JPG
2階の床は強化ガラスで人が歩いても全く問題ありません。
でもはじめて歩くときはわかっていてもコワイ(笑)
7.JPG
リビングと玄関スペースを窓でつなげました。ご主人が帰ってきたのもすぐにわかりますね。
8.JPG
既存キッチンの一部改修。既存キッチンに新しく家具を追加することで、収納力をアップ。
カウンターの幅が広がったことで作業性も上がり、すっきりした印象となりました。

4.JPG
いままでキッチンまわりにおさまらなかったモノたち。
腰壁を利用してこんなスペースをつくってみました。
こういう収納はあると便利なのです!



 
posted by Toki Tsuboi | 22:12 | 完成住宅事例 | comments(0) | - |
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