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DIARY-TSUBOIARCHITECTS OFFICE
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横浜市M邸
 神奈川県横浜市で進行していたM邸が完成しました。
この家は70代のご夫婦の終の棲家です。

今回で家を替えるのは3回目というMさん。今までは借家や、建売住宅にお住まいになられた経験があり、終の棲家は自分たちが考えた家をつくりたい、そういう家に住むことが夢だったそうです。
はじめてお会いしたとき息子ほど年の離れた私に、そのまっすぐな想いを伝えてくださいました。

Mさんご夫妻は偶然にも私の両親と同い年。私としても自分の両親の家を設計する・・に近い感情をもってこの仕事をお引き受けすることにしました。

20坪の土地に20坪の家を建てる今回の計画。決して広くない敷地を有効利用することはもちろんのこと、70代のご夫婦が2階建ての家に住むことへの設計上の配慮は当然主要なテーマとなりました。

一般論としてバリアフリーの考え方に従えば、平屋であったり、最低でもリビングは1階につくり段差をなくすことが正解ですが、この敷地は2階の陽当りが非常によい、また見通しがよく視界も開けていることから、あえて1階には寝室、2階にはリビングという逆の構成のプランとなりました。

そこで2階に上がる階段は通常よりも巾を広くとり、緩やかな勾配とすることで階段を上ることが苦にならないようにする配慮、しっかりと握れる手摺のデザイン、何よりも環境のよい2階で日常の時間を過ごすことが、暮らしに前向きなお二人にとって心理的な健康に大きく寄与することが単に一般論的な提案よりもずっと意味があることを、ご夫妻から教えていただいたような気がします。

お引渡しを迎えた日、これからまだまだ長生きしたいのでよろしくお願いします!
とまっすぐな気持ちを伝えてくださいました。
Mさん、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

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陽当りのよい2階リビング
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北側のハイサイドライトから光が差し込みます。
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既存の家屋に残っていた家族の歴史。新しい家にも引き継がれました。
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posted by Toki Tsuboi | 16:38 | 完成住宅事例 | comments(0) | - |
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