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DIARY-TSUBOIARCHITECTS OFFICE
雪の裏磐梯へ
 少し前の話しになりますが、冬の裏磐梯へ行ってきました。

私たちが所属しているSADI北欧建築・デザイン協会の企画で冬の裏磐梯に行こうということになりました。当協会の理事であり建築家の益子義弘氏が設計したホテルが昨年裏磐梯に完成し、みんなでそこに泊まりに行こうというすばらしい企画を先生自らが立ち上げてくださいました。

益子先生は私たちが尊敬する建築家であり、先生が設計した空間をぜひ一度見てみたいと思っていた私たちにとってこの機会は願ってもないものでした。会員として声をかけていただき、夫婦で迷わず参加を表明。ホテルはもともと裏磐梯の国立公園内にあった宿泊施設をリノベーションによって再生させたもの。新しくなった施設は「ホテリ・アアルト」として生まれ変わりました。

「アアルト」はフィンランド語で「波」を表します。ホテルのオーナーがフィンランド語のその美しい言葉を気に入り、ホテルの名前にされたのだそうです。北の湖にゆらめく小さな波・・。広大な大地の静けさ。ホテルに向かう途中で見た猪苗代湖の風景がその言葉の由来を彷彿とさせます。

益子先生と奥様をはじめSADIの理事や会員など約20名でホテルに到着。エントランスから中に入ると、濃密な空間と親密な空気が私たちを迎え入れてくれました。このホテルは1つづつの部屋の間取りが違います。今日は協会で貸切なので、それぞれのお部屋を見学させてもらうことができました。(益子先生の解説付きで!)

宿泊する人が心からリラックスできるように設計されたお部屋の数々。北欧の名作家具や照明がさりげなく空間を演出しています。そこには派手な豪華さや行き過ぎたサービスではなく、静かで上質な空間と美しい自然、そして心がこもった「おもてなし」がありました。

一人ひとりの個性が皆違うように、部屋もそれぞれに違った趣があります。それぞれにある豊かな空間は静かな波にように心を癒してくれるのでしょう。その夜は皆でおいしい料理とお酒を楽しみながら、とても贅沢な時間を過ごすことができました。

泊まった感想として、恋人や友人よりもいつか親を連れてきたい・・。そんなことを思わせてくれるホテルでした。本物の贅沢とは感謝の心を持たせてくれるものなのかもしれません。ここに来てそんなことを思いました。親孝行したい方、是非オススメしたいホテルです。


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posted by Toki Tsuboi | 18:40 | 建築のこと | comments(0) | - |