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DIARY-TSUBOI-ARCHITECT&ASSOCIATES
南三陸町
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石巻からおよそ60km北にある南三陸町へ。

このあたりの海岸沿いの町は例外なく津波の被害を受けている。目的地を設定するため志津川駅をカーナビに入力するも、目的地に着いて愕然となる。ここにあったはずの駅、役場、町全体が跡形もなく消滅していた。

3ヶ月経った今でも瓦礫の山はまだほとんど手付かずのように見える。現場には瓦礫を焼却している煙が充満し、風の音だけが静かに聞こえる。ここは3ヶ月前から時間が止まっているようだ。

山の上にある志津川中学校を訪問すると、教室では授業が再開され、体育館には避難生活している方々でいっぱいだった。中に入ってお話を伺うと、昨日訪れた石巻とはまた事情が違っている。かつて町があった下の平野部は今は危険区域に指定されてしまったため、もとの場所で生活を再建することは事実上不可能なりつつある。

今は一時的に山の上に避難していているが、いつかはもとの場所に戻りたい。それまでは仮設住宅でも仕方ない。そう言う人が多かった。戻りたくても戻れない現実は避難している人たちのジレンマとなっている。

グラウンドには沖縄からやってきた自衛隊の方々がテントを張り、その脇にはプレファブの仮設住宅ができていた。空き時間に子供たちとサッカーボールを追いかける自衛隊員。この非常事態が生み出した稀な光景ではあるが、それが避難している人の心を支えているようにも見えた。

今回2つのエリアを訪問したが、同じ宮城県内でも場所によって被災した状況は異なっている。また今後議論すべき内容や必要なものも、実は同じように見えて場所によってかなり違いがあるように感じた。わかったことは今回私たちが目にしたものは全体のほんの1部にすぎないということだ。

避難されている方々の思いを知らなければ 本当に必要なものは見えてこない。仮設住宅の用地問題からその品質に至るまで問題は山積みだ。復興の道筋はどのような形で示されるべきなのか、日本中の知恵を集めて考えてなければならない。
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(06.13 南三陸町 志津川中学校より)


posted by Toki Tsuboi | 12:47 | その他 | comments(0) | - |
石巻
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東日本大震災から3ヶ月が経ちました。

ここは宮城県石巻。津波に襲われたこの場所を歩きながら、いろいろと思うことがありました。今回の訪問は避難所で生活されている方々や地元の工務店の方々から仮設住宅の現状や今後の復興についてご意見を伺うことが主な目的。石巻の公民館では1人ひとりの方とひざをつきあわせながらいろいろなお話を伺うことができました。

みなさん早く仮設住宅に移ることを希望されていると思っていましたが、一概にそうとは言えないようです。ここ石巻では義援金の配布がまだ行われていません。仮設住宅に移れば、日々の生活は自分でまかなわなくてはならなくなり、その先の生活は保障されません。

仮設住宅に移っても、1人でどう生活をしてゆけばよいのか・・。顔見知りの人たちとも離れたくない。そのような理由で仮設住宅に入居することを断念する人もいます。義援金は一時のものに過ぎませんが、せめてそれだけでも早くしてほしいという声も。ここにいる方々は、この避難所ではじめて知り合った人だそうですが、みなさんがお互いを気遣い、それが何よりの救いだとおっしゃっていました。

今日も避難所ではボランティアの方々が作業し、石巻出身の芸人さんが歌などを披露。避難されてている方々を勇気づけていました。今も応急仮設住宅の建設や町の復興についての議論が続いていますが、ハコの論理に集約せず、失われた人々の生活の基盤や地域の絆(コミュニティ)を再生することが議論の中心に据えられることを願います。

明日は南三陸町へ向かいます。(06.12石巻にて)





posted by Toki Tsuboi | 12:36 | その他 | comments(0) | - |