CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>
NEW ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE
RECENT COMMENT
MOBILE
qrcode
OTHERS
Search this site


DIARY-TSUBOI-ARCHITECT&ASSOCIATES
世田谷の建築家相談会
 世田谷を拠点に活躍する建築家が集まり、地域の方々を対象に相談会を開催することになりました。
私もそのメンバーに加えていただき、この春から活動をはじめています。
まずは5月から半年間。毎週日曜日に無料相談会を開催します。
私の当番は5月13日(日)13:00〜会場におります。

「世田谷だから建築家」

世田谷であるからこそ、世田谷の建築家で家を建てましょう。という趣旨です。
ご興味のある方、一度建築家相談してみたかった・・という方は是非会場までお越しください。
東急世田谷線の窓上広告にも掲載中です。

詳細はコチラをご覧下さい。

フラッシュのコピー.jpg

posted by Toki Tsuboi | 23:47 | 建築のこと | comments(0) | - |
本になりました。
 3.11の大震災から8ヶ月。このたび私たちの提案したプランが本になりました。
プロトハウス事務局と16名の建築家による仮設住宅のプラン集です。
「マザープロジェクト」という名前で提案活動を行っています。

本の中身を開くと本当によく考えられたプランばかり。6月に事務局メンバーと現地への視察を行い、避難されている方々がどのような仮設住宅を望まれているのか、調査に行ってきました。
そのときのブログはコチラ→(石巻 南三陸町

仮設住宅は身体的にも精神的にも過酷な居住環境となります。一時的な避難所とはいえ、仮設収容所のようなハコを用意するだけでは避難されている方々のケアはできないことはこの震災を通じて日本中の人が理解したと思います。物理的な支援は言うまでもありませんが、想像力を提供する支援の余地や方法というのも、この先必要ではないかと思います。

国や自治体にすぐに認められることはないだろうと思いますが、このような提案がさまざまな分野からたくさん集まることで、今後災害に見舞われたときの「英知」のストックとして各地方の防災政策に役立つことを期待しています。

この本が少しでも多くの人の手元に届けられることを祈ります。

1.jpg

posted by Toki Tsuboi | 09:34 | 建築のこと | comments(0) | - |
家路
 家に帰ることを「家路につく」という。

友人のオープンハウスにおじゃました帰りみち、

いろいろ思いをめぐらせながら、今歩いてきた道をゆっくりとふり返った。

私のオープンハウスの楽しみ方の1つにその家に着くまでの「道すがら」がある。

他の建築家が設計した家を拝見できるのはもちろん楽しみであるが、

その家に住む人がどのような町に暮らすのかにも興味がある。

建築家がその敷地にどのように向き合ったのか。

またその場所の空気をどのように受け止めてどのように消化したのか。

それは意識しなくとも、設計した建築家の肉体を通して

立ち上がった空間に密かに現れるのでないかと思う。

駅の改札をでたところからオープンハウスははじまっている。

商店街を歩きながらここで買い物したり・・この町での生活をイメージしてみる。

お会いしたことのないその家の住人のように。

先日行ったオープンハウスはそのような意味でもとても楽しかった。

駅を降りてから、大学のある通りを抜け、とても雰囲気のある古いマンション群の門をくぐると

鬱蒼とした緑が見える中庭に出る。時間の流れ方が違う別世界に出会う。

まるで「千と千尋の神隠し」のオプニングのよう。空気の質感が変わり、

一瞬にしてタイムスリップでもしたような、そんな不思議な雰囲気に囚われる。

さらに、古い学校の校舎にでも迷い込んだかのような、細い渡り廊下に似た空間を

くぐりぬけ、目指す5号館にたどり着く。時間にしてほんの数分程度のことではあるが、

こどものころに自分だけが知っている抜け道を思わせるような空間だった。

この道を歩くことでたどり着ける空間。こんな家路に憧れる。

はじめてやってきたのに、何となく頷けるような場所。

外からの雰囲気が住宅の内部まで違和感なく繋がっていく。

私が設計した家にもそんな空気が流れていたらと、つい想像してしまうのだ。




posted by Toki Tsuboi | 20:17 | 建築のこと | comments(0) | - |
しゃべりました。
 今日は藤沢で「セミナー講師」をさせていただきました。
ひとりでたっぷり1時間30分。 いや〜今日はよくしゃべりました(笑)

パワーポイントで資料を整理して、前日は寝る前にどのように話をすすめるかイメージトレーニング。
やはりアガってしまうかな・・と少し心配もしましたが、はじまってしまえばわりと落ち着いて淡々とお話することができたのでひと安心。(笑)ふー

今日お話したのは「建築家の考える耐震&リフォーム」について。

この手の話は専門的でDEEPな世界に入りがちなので、どれだけわかりやく、また疲れないで聞いていただけるかが重要なポイントになります。資料もいろいろと策を講じてまとめた結果はまずまず。手前味噌ですが、わかりやすくておもしろいお話だったと評価のお言葉をいただきました。聞きに来ていただいた方々、本当にありがとうございました。

私も今回のセミナーを担当させていただいたことで、耐震基準や現行法を改めて学び直し、自分なりの耐震化への思いや考えをまとめることができたのは、今後にとってよい経験になった思います。

日本では約1000万戸以上の住宅が耐震不足という状況です。既存住宅のストックの仕方についてもこれから盛んな議論や研究、また現場での経験が必要になります。新築のみならず、リフォーム・リノベーションなど古い住宅を直して使うという選択肢がこれからますます増えていくことでしょう。

この先10年、単なる「耐震補強」にとどまらない、住宅のロングライフに向けた発想で取り組んでいかなければならない大きな課題。建築家として、自分なりの考えをきちんと持つことの大切さを改めて感じた1日でした。




posted by Toki Tsuboi | 20:10 | 建築のこと | comments(0) | - |
リフォーム見学

 目黒の緑深い森の中にたたずむ築40年のマンション。
友人の建築家の谷山夫妻のオープンハウスにおじゃましました。

夏にお誘いをいただいた「木蓮の家」に続き
谷山さんの設計した住宅を拝見するのはこれで2件目。

コンクリートで造られたマンションの1室を全面改装した今回の計画。
マンションには共用部という場所があり、玄関ドアやアルミサッシなどがそれにあたります。

全面改装といっても、そこには手がつけられないのは致し方ないところですが、
サッシの内側に製作建具を取り付けたり、ブラインドなどの表層部品をうまく使うことで
内部のインテリアを上質で統一感のある空間にまとめられています。

マンションは構造的な事情から、決まった方向にしか窓をとることができませんが、
風を通すために取り付けられた天井付近の通風扉や、室内の光の反射率をあげるために
内装を白く反射しやすい材料を選定するなどいろいろな工夫がされています。

リフォームは建築家のアイデア次第で劇的に空間が変化します。
今日は同じマンションに住む方々が見学に来られていましたが、
そのあまりの変わりように本当に驚かれていました。
リフォームでもこんなにいい空間が造れる!きっとそう思われたことでしょう。

居心地のよい空間に、私たちもついつい長居をしてしまいました。
谷山さんありがとうございました。

1.jpg
3.jpg
玄関ドアの内側に取り付けられた木製引戸。
格子の枡の中は網戸が仕込まれているので、閉めていても風がよく入ります。

posted by Toki Tsuboi | 18:12 | 建築のこと | comments(0) | - |
LCCM住宅見学会

つくばの建築研究所で行われたLCCM住宅見学会に参加してきました。
LCCM住宅とは(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)という専門用語の略で、生活で使うエネルギー、総CO2の排出量を限りなく減らす考え方をもった住宅のことです。

1.jpg


このような住宅を最近は「エコハウス」と呼んでいますが、業界でも様々なことが試みられています。
地球温暖化に対してCO2を減らすことを考えた住宅はこれからどんどん増えていくことでしょう。

太陽光発電を載せるのもよし、高効率の設備を使って省エネするもよいですが、やはり住宅で大切なのは、住宅の外にある自然環境とどう向き合うかということ。家の性能や数値ばかりに気をとられて、四季の移り変わりを感じられないような家ではつまらない。夏は自然風で涼をとり、冬は太陽の光を取り入れできるだけ少ないエネルギーで暖をとる。断熱や設備はそれを裏付けるための材料の1つだ。

今回の住宅見学で最も興味深かったことは、「季節に応じて衣替えできる」という開発コンセプト。
南面には何種類もの建具があり、季節に応じて動かして使い分ける発想がいい。

夏はルーバー建具が日射を遮り、冬は断熱性能の高いガラス戸やブラインドが室内の熱を逃がさない。ポイントは自動ではなく、あくまでも生活する人が手動で動かせるということ。自分で季節に応じた快適さを選ぶことができるのが、「衣替え」というコンセプトの所以。

省エネは設備に依存したり、やせ我慢したりするなど狭い視野で考えるのではなく、日本人の中にある四季を愛しむ感性や環境と共存する意識を高めながら、現代の先端技術をうまく取り入れていく努力がこれからますます必要になるだろうし、そこにデザインの可能性があると思う。

今日の見学会に参加してそのことを改めて確認できた。

6.jpg
「衣替え」できる可動建具(左側ルーバー建具・右側ガラス建具)
4.jpg
床下に設けられた涼風窓
2.jpg
風の流れを促す通気口
10.jpg
高天井のある排気窓(空気が自然に換気されます)

posted by Toki Tsuboi | 12:58 | 建築のこと | comments(0) | - |
考えています。
この震災で、自分がやるべきことを考え続けています。

全国で建築家の有志が集まり、仮設住宅や今後の復興について考える会が発足しています。震災の直後から私も1つのグループに参加することを決めました。当初は情報も少なく、具体的に何からすすめるべきかいろいろ意見も交錯しましたが、ここに来て状況の整理もついてきました。先日2回目のミーティングがあり、志を同じくする建築家や工務店のメンバーが再び集まり、熱い議論がなされました。

みなさんそれぞれに思うことやジレンマを抱きつつも、具体的な提案内容を模索し続けています。この日も活発な意見交換がなされ、提案の方向にも具体性が見えてきました。その中で親しい建築家数名でワーキンググループをつくり、まずは最初の提案書が完成しました。

議論を重ねて思ったことは、情報が日々更新されている今、その場で「何ができるか」と考えてしまうと、行動そのものが立ち行かなるということ。ならばこの先「何をすべきか」を決めることで前に進めることもあると思います。それは個人であっても国であっても同じはず。名もなき人々の多くの提案が、いずれ被災地の復興に役立つと信じます。今すぐ役立つこともあるだろうし、将来に役立つこともあるでしょう。今はとにかくあきらめないこと。

私も名もなき者の1人としてやるべきことをしたいと思う。



posted by Toki Tsuboi | 20:00 | 建築のこと | comments(0) | - |
友人の仕事

 友人の建築家、山中祐一郎さんのオープンハウスに行ってきました。

彼と出会ったのは今から14年前のこと。私は学校を卒業し、ある建築家の門をたたいて仕事を手伝わせてもらっていた頃、時を同じくして事務所に入所してきたのが祐一郎さんだった。

彼は留学先のイギリスから帰国してすぐに事務所に入所し、私とは年も近く、彼の気さくな人柄もあって意気投合。一緒に仕事をした時間は短かったけれども、彼とはいろいろな話をした記憶がある。

今ではそれぞれ自分の事務所を構え、がんばっている様子を見るたびに勇気をもらうことも多い。
今回の住宅を見て、彼にとっての14年はとても濃密な時間だったことが伺える。

特筆すべきはリビングの空間を構成する細く群れをなす構造体だ。祐一郎さん言わく「交差連子構造」というらしい。ベイマツを細く裂いたものを連続して組み合わせたもので、家具のような繊細さと面としてのダイナミックな存在感が絶妙なバランスをつくりだしている。

彼はこれをもう何年も前から家具などで検討を重ね、今回はじめて建築の空間として実現した。細部のディテールにもよく検討した痕跡が見える。彼独自の建築観やスケール感が空間全体を包み込んでいるように思えた。

豊かな想像力と地道な研究が実を結んだすばらしい仕事。
竣工おめでとうございます。


12

posted by Toki Tsuboi | 20:00 | 建築のこと | comments(0) | - |
雪の裏磐梯へ
 少し前の話しになりますが、冬の裏磐梯へ行ってきました。

私たちが所属しているSADI北欧建築・デザイン協会の企画で冬の裏磐梯に行こうということになりました。当協会の理事であり建築家の益子義弘氏が設計したホテルが昨年裏磐梯に完成し、みんなでそこに泊まりに行こうというすばらしい企画を先生自らが立ち上げてくださいました。

益子先生は私たちが尊敬する建築家であり、先生が設計した空間をぜひ一度見てみたいと思っていた私たちにとってこの機会は願ってもないものでした。会員として声をかけていただき、夫婦で迷わず参加を表明。ホテルはもともと裏磐梯の国立公園内にあった宿泊施設をリノベーションによって再生させたもの。新しくなった施設は「ホテリ・アアルト」として生まれ変わりました。

「アアルト」はフィンランド語で「波」を表します。ホテルのオーナーがフィンランド語のその美しい言葉を気に入り、ホテルの名前にされたのだそうです。北の湖にゆらめく小さな波・・。広大な大地の静けさ。ホテルに向かう途中で見た猪苗代湖の風景がその言葉の由来を彷彿とさせます。

益子先生と奥様をはじめSADIの理事や会員など約20名でホテルに到着。エントランスから中に入ると、濃密な空間と親密な空気が私たちを迎え入れてくれました。このホテルは1つづつの部屋の間取りが違います。今日は協会で貸切なので、それぞれのお部屋を見学させてもらうことができました。(益子先生の解説付きで!)

宿泊する人が心からリラックスできるように設計されたお部屋の数々。北欧の名作家具や照明がさりげなく空間を演出しています。そこには派手な豪華さや行き過ぎたサービスではなく、静かで上質な空間と美しい自然、そして心がこもった「おもてなし」がありました。

一人ひとりの個性が皆違うように、部屋もそれぞれに違った趣があります。それぞれにある豊かな空間は静かな波にように心を癒してくれるのでしょう。その夜は皆でおいしい料理とお酒を楽しみながら、とても贅沢な時間を過ごすことができました。

泊まった感想として、恋人や友人よりもいつか親を連れてきたい・・。そんなことを思わせてくれるホテルでした。本物の贅沢とは感謝の心を持たせてくれるものなのかもしれません。ここに来てそんなことを思いました。親孝行したい方、是非オススメしたいホテルです。


8
posted by Toki Tsuboi | 18:40 | 建築のこと | comments(0) | - |
コワイ建築

 私にとっての「コワイ建築」があります。

東京原宿にある国立代々木体育館・・。あの大きな波のような建物です。
私は子どものころ、ここでやっていたスイミングスクールに週2回通っていました。

オリンピックプールが使えるというなんとも贅沢なスイミングスクールでしたが、
教え方はかなりのスパルタでついていくのがやっとでした。

そのおかげで水泳は多少上達はしましたが、
泳ぐことが楽しいと思えることはあまりなかったように思います。

スイミングスクールは夕方17:30〜20:00で、原宿の駅から歩いて10分。
日も沈みかけた誰もいない石畳を歩くと、横目に巨大な波のような建物がおどろおどろしく見え、
その圧倒的な迫力に足がすくむほどコワかったのを覚えています。

さすがに今は建物の前を通ってビビることはなくなりましたが(笑)
子どもの頃に抱いたあのゾっとした感覚は今でも忘れることはありません。

私が建築の道に進んだことで、この建築が学術的にいかにスゴイものであるかというのは
あとになってから知りました。

大人になった私はあの建築を理性で理解し、その学術的な評価を疑うことはありません。
しかし幼い頃の私に聞くと、未だにアレは「コワイ建築」らしいのです。

建築を創り出すことは街や人に大きなインパクトを与えること。
その表現が人々の目にどのように写るのかを想像してみること。

この場所に来ると、幼い頃の私がそう問いかけてくるのような気がします。


12

posted by Toki Tsuboi | 12:44 | 建築のこと | comments(0) | - |